「 世界の艦船」通巻999号を迎えて

 日本唯一の月間船舶雑誌「世界の艦船」が通巻999号を今月号〔2023年8月号〕で迎えました。創刊は1957年〔私の生まれるかなり前〕、66年かけての達成です。月間の本編が790冊、増刊が210冊〔多いです〕。おめでとうございます。

 私が「世界の艦船」を買い始めたのは忘れもしない1980年2月号、特集はコルベットだったかと・・・これはさすがに覚えてない。それ以来、月刊誌は1冊も欠かさず購入しております〔増刊は全部買ってない、というか予算的にも置き場所も内容的にも買ってられないのです〕。

 船の雑誌はかつては「丸スペシャル」「船の科学」「SeaPower」などがあり今も「jShips」ありますが軍用も民間も両方載っていて月刊というのは「世界の艦船」だけです。本当にありがたい。

 さてさて999号も続いていると内容にも変化がありますね。ここからは「お願い」を込めて書きたいと思います。

 最近は特集が少しマンネリ気味かと、最新号の特集は「世界の空母」、毎年やる必要があるのかと思っております〔2年に1回で十分かと〕。毎年の新年号の特集も最近は海上自衛隊ばかり、以前は「アメリカ海軍」や「海上保安庁」と交代でやってましたよね。特集が軍用のみというのも最近の傾向、昔は「カーフェリー」や「客船」の特集もありました、新しい商船が出来ると本文に4ページぐらいの解説があったりしました。たまには良いかと思っております。「煙突」や「マスト」の特集や中小海軍の記事もありました、こういうのも面白いんですよね。マニアックだとアメリカの「PTボート」や日本の「海防艦」の特集もあって良かったです〔「PTボート」の日本語で読める記事はこれぐらいしか知りません〕。

 マニアックな特集をすると売れないのかも知れませんが変わった記事も是非読みたいですね。せっかく日本唯一の艦船雑誌なんですから。

 1000号は増刊「日本軍艦史」で7月21日発売だそうです〔6800円と高めの値段〕、1000号にふさわしい内容を期待しております。

 いろいろ書きましたが本当に「世界の艦船」には期待しております、末永く発売が続くことをお祈りして終わりたいと思います。