あべのハルカス美術館「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」を見に行ってきた

 昨日、あべのハルカス美術館「超絶技巧、未来へ!明治工芸とそのDNA」を見に行ってきました。

 木彫・金工・漆工・陶磁・ガラス・水墨画ペーパークラフト・切り絵・刺繍工芸・七宝・牙彫の壮絶技巧の作品を明治の作家と現代作家の作品を並べて展示する展覧会です。

 入ってすぐに展示されている前原冬樹の「グローブとボール」から圧巻の出来、オールドスタイルのグローブと使い古されたボールなんですが、どう見ても皮で出来たように見えて木彫には絶対に見えません。次の「スルメに茶碗」も木彫に見えません。

 漆工の若宮隆志「木槌」「ネジが外れている‐モンキー、工具箱、ネジ」も金属製にしか見えない質量感が漂っています、これが漆で出来ているとは思えない。

 ペーパークラフトの小坂学「BCL Radio」など4点も凄い、石膏で型を取って流し込んだように見える完成度でしたが紙製です、設計図も細かい、このぐらい計算して作らないと完成度は出ないんでしょうね。

 切り絵、盛田亜耶「ヴィーナスの誕生Ⅱ」「マグダラのマリア」の大きさに圧倒される、これだけ大きな作品を細かい精度で切り抜いて行くには想像できないほどの時間と根気が要ると思われます。縦方向で展示されていますが固定法も良く判らなかったです。

 ガラスの青木美歌「あなたと私の間に」「あなたに続く森」は菌類をモチーフにしたと思われ大変綺麗でした。

 明治の作品も凄かったです。

 とにかく思わず声を上げてしまいそうな作品ばかり、どうやって作ったか知りたくなる作品ばかりです。

 一見の価値ありです・・・もう1回見に行きたいです。