「大妖怪展‐土偶から妖怪ウォッチまで」あべのハルカス美術館

 昨日〔9月19日〕に行ってまいりました。

 江戸から過去へ、最後に「妖怪ウォッチ」という配置。

 江戸の物語に描かれる妖怪はあんまり怖くない、どちらかと言えば「かわいい」ところが多い。人間世界のパロディーの意味合いも大きいのだろう。「化物婚礼絵巻」が一番良い例だと思います。江戸になると参勤交代等で日本中の情報が江戸に集まり、同時に江戸から発信されていきます・・・地方に留まっていた妖怪情報も一気に流れ出ます〔もちろん印刷の発達や識字率の向上も影響を与えていると思います〕。

 もちろん錦絵に出てくる妖怪変化はおどろおどろしいものが多い。

 逆に「幽霊画」は怖いものが多かった。

 中世以前になると仏教的な影響が大きい・・・やっぱり地獄絵や六道絵ですね。

 「縄文人の不安の造形化」と言うことで土偶が4個展示されています、土偶に関しては色々な説がありますから何とも言えないのですが、あの不思議な形を見ると〔遮光器土器など〕「不安の造形化」説もあり得るのかな?

 最後に「妖怪ウォッチ」・・・主要なキャラが原案から今の形になるまでの変遷が展示してあります。

 展示数は文句なしで有名な作品も珍しい作品も見られたので満足・・・図録買っとけば良かったと今更後悔です。

 

 親子連れが多いと思っていたのですが若いカップルが結構多かったですね・・・後は若い女の子同士で片方が妙に詳しくて友達にあれやこれやと説明している様子も・・・他の展覧会と客層が微妙に違ってました〔すぐ近くの大阪市立美術館の「デトロイト美術館展」も一緒に見てきたのですが、こちらは普通の展覧会の客層でした〕