大阪市立中之島美術館に「モディリアーニ」展を見に行ってきた

 昨日、閉幕間近の大阪市中之島美術館に「モディリアーニ‐愛と創作に捧げた35年‐」展を見に行ってきました。

 今年新しく出来た中之島美術館に行くのは初めてです。大きく黒くて四角い美術館です。新しいだけあって大変綺麗です〔天井高い〕。

 プロローグは「20世紀前半のパリ」、ベルエポックに第一次世界大戦があった時代、当時のポスターが展示されていました。

 第1章「芸術家への道」、モディリアーニが芸術家として歩んだ際に影響を受けたモノなどを展示、初期の「青いブラウスの婦人像」〔すでにモディリアーニらしい絵です〕や「ポール・アレクサンドル博士の肖像」2点、「若い男の顔」やデッサンなどが展示されています。影響を受けたアフリカの仮面や彫刻も展示。

 第2章「1910年代のパリ美術」。ピカソローランサン、ルソー、ルノワール、キリコパスキン、キスリングなど当時の一流どころの絵画が展示されています。もちろんモディリアーニの絵も展示されてますが少数。

 「モディリアーニと日本」。藤田嗣治や中原實、松本竣介などの絵が展示されています。

 第3章「モディリアーニ芸術の真骨頂‐肖像画とヌード」。今までの展示が前座に感じられるような怒濤のモディリアーニ作品の展示です。やっぱり女性の肖像画が多い。「おさげ髪の少女」は珍しく黒目と歯が描かれていて面白い、これはこれで良いと思える。中之島美術館が所蔵している「髪をほどいた横たわる裸婦」は思ったより小さい、もっと大きい絵だと思ってました〔大きいと思うと言うことは、その分、密度が濃いということ〕。やっぱりモディリアーニの特長は首の長さと目の表現が特徴的、黒目が無いのは少し不思議な感覚。

 最初はモディリアーニが少ないと思ったが最後に一気に見せる展示方法。モディリアーニを一気にこれだけの量を見られたのは貴重な体験でした〔元々、作品数が少ないですからね〕。

 

 夏になって見たい展覧会があちこち、新型コロナと夏の暑さを警戒しながら幾つ見られるか?出来るだけ行きたいな。