「アメリカの航空母艦」平野哲雄

「アメリカの航空母艦‐日本空母とアメリカ空母:その技術的差異」平野哲雄/大日本絵画

 とんでもない本が発売された。

 第二次世界大戦に参加したアメリカ空母の徹底的技術解説書〔図版多数〕

 とにかくよく調べられてます、アメリカの空母について書かれた日本語の書籍はあんまり無かったので貴重、といういよりこれ一冊あるとたいていのことが判るレベルの本〔空母の戦記については乗ってない〕。

 「アメリカ空母は日本空母より良くできている」というのが基本コンセプト、よく言われる「日本空母にはカタパルトが無かった」と言うだけでなく技術的底力の差と学習能力の高さが違うと言うことが判ります〔ちょっと贔屓しすぎの感はあるけどアメリカ空母の実力はエセックス級以降現在までずっと世界一であるのは事実〕。

 他の本にはまず載らないだろう缶室吸気路や救命筏・揚錨機まで載っているんですから・・・。

 今日買ってきたばかりなのでもっと細かく読んでいくと色々発見できると思われます。

 唯一の欠点は大日本絵画の軍事書籍の共通点・・・値段が高いこと〔3900円+消費税〕、誰でもすぐに買えないことです〔資料的価値から考えると値段相応なんですけどね・・・買うときに勇気が要ります〕。