あべのハルカス美術館「コレクター福富太郎の眼」展に行ってきた

 あべのハルカス美術館「コレクター福富太郎の眼‐昭和の名実業家が愛した珠玉のコレクション」展に行ってきました。

コレクター福富太郎の眼 | イベント | 関西テレビ放送 カンテレ

 福富太郎は昭和の名実業家、キャバレーを全国展開した人であります。

 この展覧会は日本画、特に美人画が多い展覧会でした。 
 〔もちろん洋画もあります〕
 最初に鏑木清方の作品が13点展示されています。鏑木清方がコレクションの始まりのきっかけになったようです。 
 続いて渡部省亭や池田輝方、上村松園、島成園等々の美人画が紹介されています。竹久夢二〔「かごめかごめ」は、ほのぼのした作品〕や北野恒富、伊東深水、小山雪岱もあります。 
 キービジュアルになっている北村恒富「道行」は実物を見ると凄い迫力です。二対の屏風の片方に心中に向かう男女、もう片方にカラスが二羽、男女のなんとも言えない取り憑かれたような表情は印象的です。 
 珍しい萬鐵五郎や村山槐多の作品も1点ずつありました。萬鐵五郎の作品はいつ見てもインパクトが強くて独特ですね。

 外国人の作品としてチャールズ・ワーグマン、モーティマー・メンペス、ビゴーの作品がありました。

 渡辺幽香の「明治天皇肖像下図」はよく見る明治天皇の絵の下絵で珍しいですね。
 個人でここまで集めたことが驚きです、質の良い美人画だけでなく黎明期の洋画や戦争画も集めてていることも驚異的です。