国立国際美術館「ピカソとその時代‐ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」を見に行ってきた

 国立国際美術館ピカソとその時代‐ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」を昨日の土曜日に見に行ってきました〔大阪での開催日〕。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 ピカソ、クレー、マティス、ジャコメッティ | イベント | MBS 毎日放送

 序ではピカソの「眠る男」、マティス「ベルクグリューン画廊の展覧会のためのポスター図案」、ベルクグリューン画廊展覧会カタログ〔小さくて可愛い〕が出迎えてくれます。

 第1章「セザンヌ‐近代美術家たちの師」・・・「セザンヌ夫人の肖像」がジャコメッティの模写と共に展示されています。他の作品も良い作品。

 第2章「ピカソとブラック‐新しい造形言語の創造」・・・最初はピカソの「ジャウメ・サバルテスの肖像」、青の時代の作品です。「座るアルルカン」も良い。徐々に抽象画に移っていく様子が判る展示になっています。「丘の上の集落」「ポスターのある風景」「ヴァイオリン」「ギターと新聞」、ジョルジュ・ブラックの「女のトルソ」が個人的にお気に入り。

 第3章「両大戦間のピカソ‐古典主義とその破壊」・・・「水差しを持ったイタリア女」は思いっきり普通の絵、「水浴する女たち」になるとピカソらしい絵に。「雄鶏」「緑色のマニキュアをつけたドラ・マール」「花の冠をつけたドラ・マール〔これは抽象画でない絵〕」「座る女」「大きな横たわる裸婦」がお気に入り。

 第4章「クレーの作品」・・・クレーの作品多数、クレー展といって良いほどの作品数。「暗い扉のある部屋の透視図法」「夢の都市」「平面の建築」「モスクの入口」が個人的には好き。

 第5章「マティス‐安息と活力」・・・こちらも充実してます。作品数多数。

 第6章「空間の中の人間像‐第2次大戦後のピカソマティスジャコメッティ」・・・こちらは割とあっさり。「縄跳びをする青い裸婦」がシンプルで良い。

 ピカソ展と銘打っていますがパウル・クレイ、アンリ・マティスの作品が大変充実しています。名前に出さないのが勿体ないぐらいです。

 見応えのある良い展覧会でした。