特集が「日本陸軍の空母」という、ちょっと前までなら絶対に特集されないようなテーマです。
「陸軍の空母」と言えば「日本陸軍と海軍」の不仲の象徴のように取り上げられますが「それは違う」というのが今回の特集のもっとも言いたかった事かと思います〔実際に不仲は不仲ですけど・・・〕。
「日本陸軍の空母」の源流をたどっていけば揚陸用舟艇母艦、陸軍が多用した大発等の小型揚陸舟艇と揚陸物資を運ぶ船です。それに航空機を積めたら偵察や防空等々に便利だから積みましょう〔当時はヘリが実用化されていませんでしたから〕という進歩の仕方です。現在の強襲揚陸艇に近いコンセプトですね、というより強襲揚陸艦の先祖といってもいいでしょう・・・というのが主旨です。
その後で「神州丸」「あきつ丸」「熊野丸」「山汐丸」「陸軍空母搭載機」「搭載舟艇」の解説が載っています・・・これが結構貴重・・・本当に詳しいのは大日本絵画から出ている「日本陸軍の空母」なのですが、これは高いです。
巻頭カラーは新しいDDH「かが」の公試、スイス空軍のアクロチーム「パトルイユ・スイス」の空撮、総合火力演習の背面行進射撃などなど。
本文はいつもの連載でした。
次号の特集は「日本の偵察機」だそうです。