「世界の艦船2018年12月号増刊 日本海軍特務艦船史」を買ってきました。
「世界の艦船日本海軍◎◎史」シリーズ2周目の最終刊?〔?を付けた理由は後で書きます〕です。前巻が出たのは1997年、21年振りの改訂版です。21年前には特務艦船なんてごく一部のマニアしか興味を持っていなかったのですが〔艦船自体があまり人気が無かった〕艦これ等のおかげで「間宮」「伊良湖」「速吸」が有名になり特務艦船自体に注目が集まるようになりました・・・まさか「間宮」や「速吸」のキットが出る時代になるとは〔砲艦のキットが出たてのにはもっと驚いたが・・・昔、フルスクラッチで作ってあまりに出来が悪いので処分した〕、という時代になってからの改訂版の発売です〔「世界の艦船」編集部は艦これには関わらないといつか書いてありましたが〕。
さて内容はいつもの「世界の艦船増刊」パターンで簡単な艦の解説と同型艦の一覧、要目表、側面図、写真が1枚から数枚、写真も無い艦もありますからね〔給油艦速吸など〕となっています。
「砲艦/輸送艦」
の4つに分別。折り込み図面は給糧艦「伊良湖」〔昭和16年〕の艦内側面と第2甲板平面図面。
後半は「日本海軍特務艦船史話」として11の文章
「推進機関から見た昭和の特務艦」
「魚雷艇建造の隘路となったエンジン」
「日本海軍の洋上給油法」
「戦前の給油艦 その任務と航海」
「平時の運送艦はトランパーだった?」
「「宗谷」の太平洋戦争」
「艦隊の人気者 給糧艦「間宮」」
「工作艦「明石」の能力」
「標的艦の実務」
「砕氷艦「大泊」の活躍」
「電纜敷設艇の具体的な用途は?」
となっております。
いつもの良くも悪くも「世界の艦船増刊」でしたね。
さてさて「世界の艦船増刊日本海軍◎◎史」の2周目はたぶん完結。次は何が出るのか考えてみると・・・最有力は
「アメリカ海軍空母史」「イギリス海軍空母史」・・・両海軍とも新型空母が就役しましたからね、でも本誌で毎年「世界の空母」の特集してるからね〔2年で一回で良いと思う〕。
個人的に出して欲しいのは
「日本海軍特設艦艇史」・・・私がまだ完結と書かなかったのは海軍の縁の下の力持ちで多大な損害を被った特設艦艇を特集した本が無いこと、大は特設巡洋艦や特設水上機母艦、小は特設哨戒艇まで一冊にまとめて欲しいな。
「日本客船史」・・・「世界のクルーズ客船」は数年に一回、増刊が出てるのに日本の客船をまとめていないとは・・・「回想の日本客船」を本誌で連載していたので一冊にまとめて今活躍している飛鳥Ⅱなどを追加すると出来ると思いますが。
「〔日米英独仏伊をのぞく〕第二次大戦艦艇史」・・・戦艦や巡洋艦を持っていた海軍もありますし「艦これ」ではスウェーデン海軍航空巡洋艦ゴトランドが実装される時代ですからね、中小海軍の世界も知りたいですね〔Jane's Fighting Ships of WWⅡがありますが洋書ですからね・・・1989年発売と古いですし〕。
後は傑作軍艦アーカイブ・シリーズの新刊予想を
1冊まるまる特集が出来そうな艦艇は
日本海軍・・・「扶桑/伊勢型戦艦」「最上/利根型巡洋艦」「空母蒼龍/飛龍/雲竜型」「空母赤城/加賀」「翔鶴型空母」「特型駆逐艦」
アメリカ海軍・・・「ヨークタウン型空母」「エセックス型空母」「ニミッツ型空母」「フレッチャー型駆逐艦」等々、山ほどある
ドイツ海軍・・・「ビスマルク型潜水艦」「シャルンホルスト型巡洋戦艦/ポケット戦艦」「Uボート〔過去に増刊「第二次大戦中のUボート」〕
ぐらいですかね。