「世界の傑作機№175フォッケウルフFw200

世界の傑作機№175フォッケウルフFw200」文林堂

 本邦初、日本語によるFw200の本が遂に登場。

 嬉しい限りです。

 巻頭には基本塗装図とバリエーションがカラーで。

 本文の最初は「フォッケウルフ社とFw200の開発」でフォッケウルフ社の歴史が詳しく載っています〔Fw200の開発経緯少なめ〕。

 次に「Fw200コンドル各型」の解説とグラビア。

 「輸送機としてのFw200」「爆撃機、哨戒機としてのFw200」は詳しく、「世界の傑作機」で輸送機が取り上げられることは少ないので貴重。グラビアも見たことがないのが多くて良い。「総統飛行中隊」の記事もあり。

 最後に「機内配置と装備」です。

 第二次大戦のドイツ機の日本語資料は多いのですが、この手の輸送機は滅多に取り上げられないので貴重・・・今後も取り上げて欲しいものです。

 売れないと次が出ないんでしょうけどね・・・。

「大妖怪展‐土偶から妖怪ウォッチまで」あべのハルカス美術館

 昨日〔9月19日〕に行ってまいりました。

 江戸から過去へ、最後に「妖怪ウォッチ」という配置。

 江戸の物語に描かれる妖怪はあんまり怖くない、どちらかと言えば「かわいい」ところが多い。人間世界のパロディーの意味合いも大きいのだろう。「化物婚礼絵巻」が一番良い例だと思います。江戸になると参勤交代等で日本中の情報が江戸に集まり、同時に江戸から発信されていきます・・・地方に留まっていた妖怪情報も一気に流れ出ます〔もちろん印刷の発達や識字率の向上も影響を与えていると思います〕。

 もちろん錦絵に出てくる妖怪変化はおどろおどろしいものが多い。

 逆に「幽霊画」は怖いものが多かった。

 中世以前になると仏教的な影響が大きい・・・やっぱり地獄絵や六道絵ですね。

 「縄文人の不安の造形化」と言うことで土偶が4個展示されています、土偶に関しては色々な説がありますから何とも言えないのですが、あの不思議な形を見ると〔遮光器土器など〕「不安の造形化」説もあり得るのかな?

 最後に「妖怪ウォッチ」・・・主要なキャラが原案から今の形になるまでの変遷が展示してあります。

 展示数は文句なしで有名な作品も珍しい作品も見られたので満足・・・図録買っとけば良かったと今更後悔です。

 

 親子連れが多いと思っていたのですが若いカップルが結構多かったですね・・・後は若い女の子同士で片方が妙に詳しくて友達にあれやこれやと説明している様子も・・・他の展覧会と客層が微妙に違ってました〔すぐ近くの大阪市立美術館の「デトロイト美術館展」も一緒に見てきたのですが、こちらは普通の展覧会の客層でした〕

昭和40年男2016年10月号特集「俺たちの宝物。」

「昭和40年2016年10月号特集俺たちの宝物。」CRETE

 今月号は「当たり」

 巻頭インタビューが角川春樹、前号の「角川映画特集」を見てインタビューを受けたようです。角川映画は本質的は本を売るため、映画音楽は大事、「犬神家の一族」のCMオンエア費用が500万円等々、内容が濃い。

 巻頭特集は「俺たちの宝物」・・・数々のなつかしグッズオンパレード。

 最初に「仮面ライダーカード」、1号2号シリーズ全写真掲載という豪華内容〔すっかり怪人の名前を忘れてる、私は仮面ライダーよりキカイダーが好きだったけど、キカイダーの怪物の名前も忘れてる〕。

 「永谷園東海道五十三次カード」・・・あったあった、お茶漬け好きだったから結構持ってた・・・同じのが出たら悲しかったな。

 「切手収集」・・・一時期集めてました、集めていた切手はどこに行ったんだろう?。

 「スーパーカー消しゴム」・・・学校の机で落としあいをしてましたね、BOXYのボールペンの中のバネを伸ばして強化したり裏に接着剤を塗ったりする改造もやりましたね〔ちゃんと書いてある〕

 「ロケット鉛筆」・・・「ゴールド芯」「マニカラーペンシル」「uniのプレミアグッズ〔ユニ坊主持ってた〕」「BOXY」みんな懐かしい。

 「筆入れ」・・・昔の筆箱って本当に色々なギミックが付いてて楽しかった、でもあんまり遊ぶと壊れちゃうんだよね。

 「昆虫採集セット」・・・昔の夏休みの宿題の定番「昆虫採集」、怪しい薬が付いてて幼きマッドサイエンティスト心をくすぐりましたね。

 「MiCMAC」・・・あこがれでしたね。欲しかったです、開発した人はトミカパーキングタワーも作った人なんですね、これは持ってました〔他にも色々開発している人〕。

 「スパイ手帳」「トランシーバー」・・・これは持ってなかった。

 「SSシリーズ」・・・エアガンですね、我が家では所持許可が出ませんでした〔涙〕、これの改造パーツが色々出てて結構なパワーになったのは有名な話。

 「フラッシャー自転車」「トヨタセリカ」「CBX400F」・・・自分で乗るものにはあんまり興味が無くて〔普通の人が乗れないミリタリー系が当時から好き〕。

 「ウィスパーカード」・・・そんなモノもありましたね。

 「ポータブルカセットプレーヤー」・・・欲しかったけどラジカセまでしか持てませんでした、この当時を考えると「iPod」って凄い。

 「通販アイテム」・・・漫画雑誌には怪しい広告が・・・。

 ここまでが前半の特集って「濃い」。

 

 「スクール・ウォーズ」のブルーレイBOXが発売になったので記事が少し〔もっと多くても良かった〕。

 「チョコベビー」・・・よく食べてました。

 

 後半の特集は「昭和57年」・・・「ホテルニュージャパン火災」「日航機逆噴射事件」があった年。「フロム・エー」が刊行されたのこの年。

 映画「転校生」・・・製作中止の危機があった等々面白い記事。

 「スタン・ハンセン全日本へ移籍」・・・新日全日引き抜き合戦の真相、ハンセン引き抜きは馬場さんの勝ち。ハンセン引き抜きで馬場復活そして全日復活・・・ハンセン・ブロディのタッグは凄かったな、ロード・ウォーリアーズと並んでプロレス史上最強のタッグだと思う。ハンセンは馬場戦の後も鶴田・天龍や全日本四天王と戦い続ける名外人レスラーでしたね。

 「ザ・スターリン」・・・伝説のパンクバンド、とんがった人達が聞いてた〔私は聞いてなかった〕

 

「HOBBY ROAD〔3〕ポケットメイト」・・・懐かしすぎる、学校でよく遊んだ。

 

 この号は読み応え満点でした。

「あまんちゅ!〔11〕」天野こずえ

あまんちゅ!〔11〕」天野こずえ

 アニメも好評放送中の「あまんちゅ!」の新刊が発売になりました〔祝〕。

 今回は全編ダイビング部沖縄合宿篇です!

 ぴかりちゃんのおじいちゃんも参加です〔色々な意味で凄いというか人間離れしているかというか・・・〕。

 ネタバレになるので内容は細かく書けませんが海で泳いでいるシーンが本当に綺麗、全員沖縄を満喫、良い台詞連発・・・メガネ姿のてこちゃんも可愛い〔まさに長身スレンダー美人〕。

 本当に良い意味で安定して読めます

 

 アニメも良いね・・・佐藤順一監督だからね

 アニメは原作のどこまで行くんだろう・・・第二期希望

「アメリカの航空母艦」平野哲雄

「アメリカの航空母艦‐日本空母とアメリカ空母:その技術的差異」平野哲雄/大日本絵画

 とんでもない本が発売された。

 第二次世界大戦に参加したアメリカ空母の徹底的技術解説書〔図版多数〕

 とにかくよく調べられてます、アメリカの空母について書かれた日本語の書籍はあんまり無かったので貴重、といういよりこれ一冊あるとたいていのことが判るレベルの本〔空母の戦記については乗ってない〕。

 「アメリカ空母は日本空母より良くできている」というのが基本コンセプト、よく言われる「日本空母にはカタパルトが無かった」と言うだけでなく技術的底力の差と学習能力の高さが違うと言うことが判ります〔ちょっと贔屓しすぎの感はあるけどアメリカ空母の実力はエセックス級以降現在までずっと世界一であるのは事実〕。

 他の本にはまず載らないだろう缶室吸気路や救命筏・揚錨機まで載っているんですから・・・。

 今日買ってきたばかりなのでもっと細かく読んでいくと色々発見できると思われます。

 唯一の欠点は大日本絵画の軍事書籍の共通点・・・値段が高いこと〔3900円+消費税〕、誰でもすぐに買えないことです〔資料的価値から考えると値段相応なんですけどね・・・買うときに勇気が要ります〕。

「喰らう読書術」荒俣宏

「喰らう読書術‐一番おもしろい本り読み方」荒俣宏ワニブックスPLUS新書

 久しぶりの荒俣宏さんの本。

 昔は出版数も多く〔月2冊ぐらい出ていた・・・100冊以上は読んでると思う〕こちらも余裕があったのでよく読んでいたが最近はあまり読んでなかった。

 荒俣さんの本業とも言える「読書」についての本。

 前半に書いてあることは大いに納得。本を読むことの利点と欠点、読書家として生きていくことの喜びと犠牲について・・・身にしみますね、やっぱり覚悟しないと駄目ですね。荒俣さんのように、これで生活できるようになった人は良いですけど・・・。

 「読書は精神の食事です、でも食わなくても死なない」・・・その通りです。

 後半は荒俣さんの読書体験からの読書の勧めなんですけど普通の人には無理だと思います。この域に達せられる人は読書家・ビブリオマニアのほんの一部です、少なくても私には無理・・・でも本が好きだから読み続けますけどね。

 

 また博物学の本でも出して欲しいと思います。

航空ファン2016年10月号

航空ファン2016年10月号」文林堂

 特集は「グローバル戦闘機F-16最新情報」・・・ベトナム戦争後開発された戦闘機としては最大の機数を誇るF-16の最新事情について、特集という割には8ページなのが不満かな。

 巻頭カラーはベルギー・フロレンヌ基地で開催された航空ショーと毎年恒例インターナショナル・エアー・タトゥー、派手なスペシャルマーキング機が多くて華やか。

 続いてはポーランド空軍戦闘機の空撮、F-16にMiG-29、Su-22が並んで飛ぶ姿は良い。ファーンボロ航空ショーは盛り上がりに欠けた模様。

 世界一周に成功した「ソーラーインパルス」と三菱MRJの記事は毎月丁寧。

 中国軍用無人機の種類・・・なかなか見られません。

 後半はいつもと同じ。

 最後の方に次の「世界の傑作機」の予告・・・遂にフォッケウルフFw200が登場、ソードフィッシュに続いて個人的に嬉しいセレクトです。頑張れ「世界の傑作機」。