「世界の艦船増刊アメリカ潜水艦史」を買ってきた

 「世界の艦船2018年10月号増刊アメリカ潜水艦史」海人社〔税込み2900円〕を買ってきました。

 世界の艦船増刊で「アメリカ潜水艦」が特集されるのは2000年4月号増刊以来、18年振りですね。まだヴァージニア級が計画段階の頃です〔久しぶりに本棚からから出してきた〕。190ページから220ページに増えてますね、アメリカ潜水艦が作られなくなることは当分なさそうなので次に出るときは更に厚くなる可能性が高いですね〔内容を削れば別ですけど〕。この潜水艦本の厚さこそアメリカ海軍の底力でありアメリカの国力なのだと感じます、それは「アメリ駆逐艦史」を見ても感じることであります。

 それでは内容の紹介を。

 巻頭カラーは「アメリカ原潜の系譜」です。戦後のアメリカ潜水艦はほとんど原子力ですからね、カラーだとこうなります。

 目次を挟んで本編、「世界の艦船増刊」お約束の古い型式から順番に紹介です。艦の簡単な解説とそのクラスに所属する艦の一覧〔建造所と竣工日・最後が書いてあります。戦没艦には何で沈んだか書いてくれるとなお良し〕、簡単な図面と写真数枚の掲載となっています。アメリカ海軍最初の潜水艦「ホランド」から計画中のコロンビア級まで〔付として特殊潜水艦/ミゼットサブ〕掲載されています。どちらかというと戦後艦に重きを置いているようです。

 折り込みは図面ではなく「公試運転中の攻撃原潜インディアナ」と「併走する米艦隊型潜水艦群〔戦後1947年撮影・テンチ級潜水艦サーダなど〕。

 続いて文章編。

 「アメリカ潜水艦建造の歩み」大塚好古

 「アメリカ潜水艦の技術的特徴〔1〕船体」編集部

 「アメリカ潜水艦の技術的特徴〔2〕機関」阿部安雄

 「アメリカ潜水艦の技術的特徴〔3〕兵装」多田智彦

 「アメリカ潜水艦の戦い」阿部隆史

 「幻のアメリカ潜水艦たち」大塚好古

最後に「クラス名/艦名索引」がついています。

 機関の解説が大変詳しいです、「アメリカ潜水艦の戦い」にはアメリカ海軍潜水艦が撃沈した主要日本水上艦艇一覧表が付いています。これだけ沈められたら日本海軍は潜水艦被害だけで負けてしまいます〔これに輸送船が加わるんですからね〕、日本を負かしたのはB-29じゃなくて潜水艦という気がするリストです。ガトー級だけで200隻弱ですからね・・・。

 全体の感想としては「いつもの世界の艦船増刊」と言った感じでしょうか、アメリカ海軍の潜水艦の歴史の基礎は押さえられます。一つのクラスや艦を細かく知ろうとすれば、その先の本や資料が必要となります。

 

 最近は「艦これ」ブームのおかげもあって〔艦船ブームが生きている内に来るとは思いませんでした〕艦艇の本が多数出て嬉しい限りですが予算が大変ですね。先日も買ってなかった「世界の舷窓から」〔3900+税〕を買いましたし、「日本海軍戦艦スタイルブック」〔3900+税〕も買わないといけないし、27日には「アナタノ知ラナイ兵器5」も出るし他にも・・・航空系の本も買わないといけないし良い展覧会も来てるし〔美術館巡りも予算がかかる〕・・・嬉しい悲鳴。

 

 最後に文句。

 「MC☆あくしず」を定期購読しているのですが最新号〔21日〕発売なのですが24日になっても来ない、本屋に並んでいるのは確認してるのですが来るのが判っているのに買えないです。定期購読していると発売日の2日前ぐらいに来て嬉しいこともあるのですが遅れると哀しい・・・この号で定期購読切れるんですがどうしようかと迷っております。う〜ん、困った。せっかく連休にゆっくり読もうと思ったのに・・・。