「世界の艦船2021年8月号増刊米原子力空母「フォード」級」海人社を買ってきたので感想を書きたいと思います。
数ヶ月前に出た「アーレイ・バーク級」と同じ編成の本であります〔シリーズ第2弾と行ったところでしょうか〕。
巻頭は「カラーで見る「フォード」級」で「ジェラルド・R・フォード」の写真を中心に載っています〔2番艦のジョン・F・ケネディは艤装中、3番艦エンタープライズは作り始めたばかり〕。
続いてのカラーは「フォードの建造行程」と「フォード級の搭載機」となっています。
この後は本文、第1部は「フォード級の開発と現況」で
「フォード級の問題・建造」多田智彦
「フォード級の最新情報〔前編〕〔後編〕」井上孝司
の3本の記事が載っています、やっぱり新型艦なのでリニアカタパルトや着艦拘束装置、レーダーなど問題が山盛りなのが気になりますね。
第2部は「フォード級の技術的特徴」で
「船体構造と固有兵装」編集部
「注目の新技術〔1〕2周波数レーダー」岡部いさく
「注目の新技術〔2〕先進着艦拘束装置」岡部いさく
「注目の新技術〔3〕電磁カタパルト」岡部いさく
「注目の新技術〔4〕A1B原子炉」岡部いさく
「フォード級の新技術と課題」野木恵一
の記事、上手くいっているのは新型原子炉だけか?
第3部は「フォード級の航空戦力」
「F−35C戦力化後の米空母打撃群」岡部いさく
の2本の記事。
1冊で今のフォード級の概要が分かる1冊であります。折り込み図面が付いていたらもっと良いですけどね。
就役してしばらくたつフォードでありますが、まだまだ問題点〔先述したカタパルト等〕が山積みで戦力化には時間がかかりそうです。全部が計画通り動き出せば凄い戦力になると思います。
最近のアメリカ海軍の新型艦はフォード級だけじゃなく沿海域戦闘艦やズムウォルト級ミサイル駆逐艦など悪戦苦闘している事が多いのが心配です。
このシリーズの次巻は何になるでしょう?