昨日、大阪市立中之島美術館「生誕二七〇年長沢芦雪展‐奇想の旅、天才絵師の全貌」〔前期展示〕を見に行ってきたので感想を書きたいと思います。
https://nakka-art.jp/exhibition-post/rosetsu-2023/
近年話題になっている18世紀の奇想の画家・長沢芦雪の展覧会です。
長沢芦雪と言えば人物より動物というのが私個人的な感覚です。今回の展示の人物画でも「鍾馗像」のようなカッコいいものもあり、「寒山拾得」のようにユーモラスなものもあり良いのですけど。
犬と兎〔「百兎図」〕が可愛いです。龍と虎はカッコいいです、特に眼の表現がカッコいいですよね〔「龍・仙人図」や「無量寺・龍図襖」〕。
「千羽鶴図屏風」の鶴の集団は鶴の配置が今風です。
「孔雀図」は他の作品と違って華やかな色彩です。同じテーマで描かれた円山応挙の孔雀も展示されていて比較できます。
牛〔「牛図」〔眼が可愛い〕や「牧牛図」〕や猿はとてもユーモラスです。
亀や猿、鷹の作品もあります。
会場の入り口には芦雪の弟子が描いた芦雪像が展示してあります。なんとも言えない表情をしていますね。
「関羽図」がありますが「赤ら顔」では無かったです。
師匠の円山応挙や同時代の伊藤若冲・曽我蕭白の絵も展示してあります。
見応えがある良い展覧会でした。
後期になるとほとんどの絵が入れ替えになるそうなので、もう一度見に行かないと駄目ですね〔後期と同時期に「テート美術館展光‐ターナー、印象派から現代」が開催されるので丁度良いかもしれません〕。