世界の名機シリーズ「MiG-31フォックスハウンド」を買ってきた

「世界の名機シリーズ・MiG-31フォックスハウンドイカロス出版を先日、買ってきまた。

 MiG-31はロシアの迎撃戦闘機、ベレンコ中尉の亡命事件〔古い〕でおなじみのMiG-25の改良機であります。元々はソ連時代に米国のXB-70A爆撃機〔計画倒れ〕やSR-71偵察機を迎撃するために作られた機体です。MiG-25に関しては「世界の傑作機」で特集されてますね〔現用機は「世界の名機シリーズ」、現役が終わった機体は「世界の傑作機シリーズ」と棲み分けですね、例外ありですが〕。

 本誌の構成にそって感想を書いていきます。

 巻頭はMiG-31の空撮、一世代も二世代前の機体のデザインですが格好いいです。

 続いてMiG-31の解説。まずは概要MiG-25からMiG-31への発展について。

 各部解説は図と要目表付き。

 機体構造・・・高速度と巨大な航続力を確保するために強度のある機体と機体全体を燃料タンクにしております〔垂直尾翼の中まで燃料タンクにしている機体は珍しい〕。でも燃料システムが複雑なため事故も多いとのこと。

 エンジン・・・旅客機・輸送機用のエンジンを転用とのこと、寒冷地での運用を考慮しているのがロシアらしいところ。

 コクピット・・・昔のコクピットですね、デジタルディスプレー無し、懐かしい気持ちになります。ちなみにBM型では多機能ディスプレイを搭載。射出座席は高性能とのこと。

 レーダー/アビオニクス・・・世界初のフェイズド・アレイ・レーダー「ザスロン」を搭載したのが特徴〔ちなみにパッシブ式、アクティブ式の最初の搭載機は航空自衛隊F-2搭載のJ/APG-1〕。

 ウエポン・・・空対空ミサイル中心、ミサイル解説が詳しい。

 各タイプ解説・配備と運用状況が続きます。

 カザフスタン空軍第610航空基地のMiG-31のルポは珍しい。

 軌跡・運用と作戦の記録・・・国内中心の迎撃戦闘機なので実戦記録が少ないです、ちなみにMiG-25の実戦記録も載っております。

 

 いつも通りの「世界の名機シリーズ」でしたので安心して読めますね。基本資料として1冊置いておくと便利に使えそうです。

 「世界の傑作機」や「世界の名機シリーズ」で第1次大戦の機体が出る日が生きているうちに来るのでしょうか?。

 生きていうるうちに来るとは思えなかった艦船ブーム〔艦これやアルペジオのおかげ〕やINDY500日本人優勝がありましたからね・・・ちょっとだけ期待しておきましょう〔「かぐや様は告らせたい」に結構出ていたような、エンジンの部分に顔付いていたけど〕。