「世界の名機シリーズ・ダッソーラファール」イカロス出版を買ってきました。
独自の道を進むフランスの戦闘機です。
執筆と写真は徳永克彦さんと青木謙知さんがメインです。
丸ごと一冊フランスの機体の本は珍しいのでありがたい限りです。
巻頭は徳永克彦さんによる美しい空撮です、スペシャルマーキングの「モンスタータイガー」のラファールC格好いいですね。
本文は実力・エアフレーム・コクピット・エンジン・センサー・ウエポンとポッド・開発と進化・各型とアップデート・世界のラファール購入国・フランス空軍のラファール部隊・生産体制・艦上機としてのラファール・ラファールと実戦〔徳永克彦さん〕・ダッソーのデルタ翼となっています、これだけあればラファールの基本はおさえられますね。
日頃おなじみのアメリカ系ともロシア系ともフランス以外のヨーロッパ系〔イギリスやドイツ〕とも違うのがフランス機、特にウエポンシステムはフランス開発が多いので良い資料〔それでもアメリカ製も多い〕。
アップデートされた各型やフランス以外の使用国、生産体制も貴重な資料。紙の図面もモックアップも無しで作られたのは初めて知りました。
最初にも書きましたがフランス機まるまる一冊の本は珍しいし航空雑誌の特集でもあまりないので本当にありがたい限りです〔洋書でもフランス語以外の本は少ないようです〕。
ラファールの基本を知りたい人にはピッタリ出ないかと思います。フランスは海外紛争に出撃する事も多いのでデータを知るにも良いです。
このイカロス社「世界の名機シリーズ」は現用機を中心に1機種1冊をまとめています。文林堂の「世界の傑作機」は使用が終わった機種が中心・・・この辺を上手く棲み分けていただければ飛行機好きには嬉しい限り。
でも、この二つのシリーズの編み目から抜ける機体がありますよね。
例えば第一次大戦の機体、洋書の「In Action」シリーズではフォッカーDr.1などは取り上げられてますが日本でないですよね、1冊で第一次大戦の主要機体全部を解説した本はありますが・・・。
今回の「世界の名機シリーズ」は珍しくフランス機でしたがフランスやイタリアの機体も資料少ないですね・・・マッキC200、202シリーズやフランスのモラーヌ・ソルニエM.S.406ぐらいは・・・お願いします。世界の名機シリーズでは「ミラージュ2000」だけ世界の傑作機〔赤版〕では「ミラージュIII」ぐらいですね・・・「売れない」と言われれば返す言葉がないんですけどね、「シーヴィクセン」が出る時代ですから〔「シーヴィクセン」の出版はありがたいです、買いました〕・・・是非是非お願いします。日頃あまり日の当たらない練習機・輸送機などもお願いしたいですね。こちらも予算の都合があるので大量に出されても困るというのもあるんですけど。
あんまり関係の無い注文ばかり書いてしまいましたが、この「ラファール」は良い本だと思います。