「世界の艦船増刊傑作軍艦アーカイブ〔8〕米空母「ヨークタウン」級」を買ってきた

世界の艦船2019年9月号増刊傑作軍艦アーカイブ〔8〕米空母「ヨークタウン」級」海人社を買ってきました。

 このシリーズも早いもので8冊目、アメリカ軍艦としては空母レキシントン級、戦艦アイオワ級に続いて3冊目です。

  

 

 

 それでは、いつものように巻頭から見ていきましょう。

 巻頭は「カラー映像で見るありし日の空母「エンタープライズ」、カラー写真が2枚掲載されています。

 「ヨークタウン級3隻が参加!戦争画で見るミッドウェー海戦」・・・1975年にジョン・ハミルトン氏が描いた作品7点掲載。太平洋戦争のターニングポイントの一つです。

 「南太平洋海戦の戦い振りを今日に伝える米空母「ホーネット」の被害状況公式図・・・大変細かく描かれています。

 「ヨークタウン級の搭載機」河野嘉之・・・ヨークタウン級が搭載した機体のカラーイラスト。

 「南太平洋開戦時を再現、700分の1スケールの空母「エンタープライズ」」宇田川大造・・・トランペッター製品の作例です。

 

 ここまでがカラー、目次を挟んでモノクロのページです。

 「ヨークタウン級の概要」・・・要目表と図面。

 今までの編成なら艦別に写真が掲載されますが、この巻では時刻の流れに沿って3隻が逐次、紹介されていきます。

 最初が「ヨークタウンの建造から就役直後まで」、進水から就役までの写真多数、艦の内部の写真が多い〔トイレまであり〕。続いて戦前のエンタープライズとホーネットの写真。

 太平洋戦争初期の写真にはエンタープライズの改修中の写真多数。ドゥーリトル爆撃隊がらみの写真が4ページ。戦争初期の激戦、珊瑚海海戦、ミッドウェー海戦〔ヨークタウン沈没〕、第2次ソロモン海戦、南太平洋海戦〔ホーネット沈没〕と続きます。戦争中盤から後半、そして戦後までは残ったエンタープライズの写真です〔エンタープライズは本当に不死身〕。最後の写真はニューヨーク沖観艦式に参加するエンタープライズです。

 

 本文の最初は「1/700卓上艦隊、米空母「エンタープライズ」を作る」宇田川大造〔トランペッター製〕と「掲載軍艦キット紹介〜米空母「ヨークタウン」級〜」、昔はタミヤしか無かったんだけど増えたよね。

 「米空母「ヨークタウン」級の建造計画」大塚好古・・・試行錯誤の様子がよく判ります。

 「ヨークタウン級のメカニズム〔1〕船体・機関」小高正稔

 「ヨークタウン級のメカニズム〔2〕兵装」堤明夫

 「ヨークタウン級のメカニズム〔3〕搭載機と航空艤装」河野嘉之・・・ここはいつもの傑作軍艦アーカイブと同じ編成ですが、いつもより濃い内容です。

 「「ヨークタウン」級クライマックス‐ドゥーリトル空襲とミッドウェーの戦い」白石光・・・ここがヨークタウン級が一番活躍した戦いですから詳しく書かれています。

 「「エンタープライズ」も装備!VT信管のの開発と運用」堤明夫・・・米艦を守ったものの一つ「VT信管」についての詳しい解説はありがたい。

 「ヨークタウン」級を彩った群像」白石光・・・ヨークタウン級関連人物の紹介。

 巻尾に新造時ヨークタウンの写真とヨークタウンの側平面図(1940年)が折り込みで入っています。

 

 この巻は今までの傑作軍艦アーカイブで一番、濃厚だった気がします。

 良い資料だと思います。

 次の世界の艦船増刊はアメリ護衛艦史が9月19日発売予定です。これで「アメリカ○○史」も2周目終了です。日本海軍とアメリカ海軍は3周目でしょうか?それとも日米以外の2周目ですかね?。

 傑作軍艦アーカイブは何が出るでしょう?日本海軍なら大和級・空母「赤城・加賀・蒼龍・飛龍・翔鶴型」・特型駆逐艦・5500トン級軽巡洋艦最上型巡洋艦・利根型重巡洋艦ぐらいでしょうか?

 アメリカ海軍ならエセックス級空母か原子力空母エンタープライズですか?

 ドイツのビスマルク級シャルンホルスト級、イギリスのネルソン級も欲しいですね。数ヶ月後には判ると思いますが・・・楽しみにしておきましょう。