「世界の艦船2021年3月号増刊傑作軍艦アーカイブ〔11〕空母「赤城」「加賀」」を買ってきましたので感想を書きたいと思います。
傑作軍艦アーカイブシリーズも早いもので11冊目になりました。日本空母初の登場であります。
表紙は三段甲板時代の空母赤城の艦首から撮った写真〔昭和6年頃〕。
巻頭カラーは「空母赤城の中央部断面図」の図面〔青焼き〕。
「カラー・イラストで見る太平洋戦争時の「赤城」と「加賀」」は柚木武士の作品。
700分の1スケール洋上模型で再現、3段甲板時の「赤城」と改装後の「加賀」が4ページ。
「赤城」と「加賀」のレトロ絵葉書が3枚。
モノクロ部の最初は「赤城」・・・概要・進水から大改装直前まで・大改装から太平洋戦争までの3つのパートに分けて掲載
続いて「加賀」・・・概要・建造から就役直後まで・第1次上海事変における加賀・近代化改装後・日中戦争時の加賀・昭和16年から太平洋戦争時の加賀の6つのパートに分けて掲載。上海事変の頃の搭載機の写真が充実。
「公式図で見る「赤城」「加賀」空母化改造計画検討過程」・・・青焼き図面、少し見にくいです。
「1/700卓上艦隊空母「赤城」を作る〜模型で見る「赤城」と「加賀」の航空艤装〜」宇田川大造・・・ハセガワ製のキット。
「掲載軍艦キット紹介〜空母「赤城」「加賀」」宇田川大造・・・1/350と1/700のキットを紹介。
本文は5つに分けて空母と加賀の解説。
「計画経緯〜八八艦隊主力艦から空母へ」新見志郎
「船体・防御」小高正稔
「機関」阿部安雄
「兵装」堤明夫
「搭載機」阿部隆史
と分けて解説、詳しいです。
「赤城と加賀その栄光と最期」白石光・・・ここで艦の戦い振りを解説。
「戦艦加賀と巡洋戦艦赤城を分析する」堤明夫・・・八八艦隊が現実化していた時の加賀と赤城の性能を考察します。
艦尾は折り込み図面・・・改装後の空母赤城の艦内側面・上甲板平面の図面、裏側和は改装後の空母赤城の所要部切断図〔青焼き〕となっています。
感想は本文充実、写真が少なめといった感じでしょうか。もう少し空母本体の写真が合った方が良いかと思いました。本文は読み応えありです。
もう傑作軍艦アーカイブシリーズも11巻になりました。次は今までの流れからすると外国艦と思われます。出来れば1冊も出ていないドイツ艦当たりが欲しいですね。