「Oh!マツリ☆ゴト昭和・平成のヒーロー&ピーポー展」兵庫県立美術館に昨日〔2月16日〕、行ってきました。
タイトルの通り変わった展覧会です。
当初の仮題の時は「昭和・平成のヒーロー展」だったと記憶しております。
ヒーローにピーポー〔一般大衆〕が加わりました。
集団行為・奇妙な姿・特別な場所・戦争・日常生活の5つに分けての展示です。
最初の方に展示されている戦前の作品、阿部合成「見送る人々」や安位仲治の写真は迫力があります。ガロのバックナンバーが並んでいたりします。
考現学の今和次郎の直筆スケッチ〔これはなかなか見られないので個人的に嬉しい〕や黄金バットの紙芝居、怪人二十面相の挿絵原画も展示してあります。ハイレッド・センターの活動の写真も珍しい〔この辺のセレクトはごちゃごちゃ〕。中村宏「乗物盡絵」の乗物女子校生擬人化イラストも凄い。
「月光仮面と川内康範」「ゴジラ」「ウルトラマンと金城哲夫」は割とあっさり、もう少し色々あっても良かったかも。
戦争のコーナーでは「のらくろ」の原画や戦前のアニメが展示されていて個人的には面白い。小松崎茂が多くのイラストを担当した「機械化」が多数あった、中が見たい。映画「ハワイマレー沖海戦」の資料充実。
この展覧会はヒーローよりピーポーに力点を置いた感じがいたします。後は個人個人が何に興味を持っているかで感想は変わってくると思います。
同じ美術館2階の奥でひっそり開催されている「M氏コレクションによるJ・J・グランヴィル」展が凄く良い。
これだけで一つの展覧会が開催できるレベルの充実振り。
19世紀前半フランスの有名風刺・挿絵画家のJ・J・グランヴィルの美しいイラストがたっぷり見られます。
「生きている花々」は花の擬人化です。擬人化と言えば日本ですがフランスの擬人化を見るのも楽しいものです。
二つ合わせると見応えありです、癖も強いですが。