「世界の艦船増刊傑作軍艦アーカイブ〔18〕特型駆逐艦「吹雪」型/「暁」型」を買ってきた

世界の艦船増刊傑作軍艦アーカイブ〔18〕特型駆逐艦「吹雪」型/「暁」型」を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介したいと思います。

 世界の艦船の増刊「傑作軍艦アーカイブ」シリーズも18冊目、ついに小型艦が取り上げられました。傑作駆逐艦である特型駆逐艦の特集です。

 巻頭カラーの最初は「特型駆逐艦浦波の公式図」です。

 続いて「カラー・イラストで見る特型駆逐艦」、柚木武士のイラストと絵葉書、塗装図です。

 「1/700スケール・モデルで見る特型駆逐艦吹雪・浦波・綾波・響」、ヤマシタホビーのキットです。

 モノクロページは第1部で吹雪型、第2部で暁型で写真多数、細部写真より艦全体が移っている写真が多いです。戦前に作られた艦なので写真は多く残っています。

 第3部は「初公開!魚雷発射管の製造風景」と貴重な写真。六年式53.3センチ連装魚雷発射管や十二年式61センチ3連装魚雷発射管の写真、細部まで綺麗に写っています。貴重な資料です。

 「精密艦型図で見る特型駆逐艦「白雪」と「潮」」、1/500の図面です。

 「1/700卓上艦隊・特型駆逐艦を作る〜模型で見るサブタイプの相違点」、カラーページのヤマシタホビーのキットの解説です。

 「掲載軍艦キット紹介〜特型駆逐艦〜」、特型駆逐艦はキットが多いです。

 

 本文は「徹底分析!特型駆逐艦「吹雪」型/「暁」型」

 「設計経緯」中川務

 「船体/上構」及川研二

 「機関」寺西英之

 「兵装」堤明夫

 「戦記〜太平洋を朱に染めた死闘の航跡〜」白石光

と詳しく分析です。

 「特型駆逐艦の船体軽量化を考察する」寺西英之、詳しいです

 「特型駆逐艦人物伝〜「艦隊のワークホース」を率いた碧海の強者たち〜」白石光、5人の艦長が取り上げられています。

 「知られざる日本駆逐艦発達史〜峯雲型駆逐艦の挑戦と限界」小高正稔、特型駆逐艦の先祖の開発についてです。

 最後に折り込み図面「特型駆逐艦「初雪」縦断面および上甲板平面」と「十二年式3連装発射管改一大体組立図(一部改造図)」「特型駆逐艦「朧」羅針艦橋および上部装置図」が付いています。

 

 基本的にいつもと同じ「傑作軍艦アーカイブ」と同じ編成です。過去の雑誌からの転載が無く書き下ろし記事ばかりなのは大変良いです。

 特型駆逐艦の本は幾つか出ていましたが今は入手が難しいものが多いので今回の増刊は良いです。特型駆逐艦のそれぞれの艦の行動記録などはさすがに掲載されていません、載せたら分量が大変なことになるので割愛は仕方ないと思います。

 価値ある1冊です。

 

 「傑作軍艦アーカイブ」も18冊となり日米英独の大型艦のほとんどが取り上げられたので今号は特型駆逐艦と小型艦になりました。

 日米英独の大型艦で取り上げられてないのは英空母アークロイアルや米エセックス級空母、独シャルンホルスト級巡洋戦艦ポケット戦艦ぐらいになりました、フランスやイタリアの戦艦を取り上げるのも良いと思われます。

 戦後の退役した原子力空母エンタープライズミッドウェー級空母を取り上げても面白いと思います。

 

 世界の艦船の増刊は毎月のように発刊されるので追いかけるのが大変です、予算と置き場が・・・欲しいものは基本的に買ってますけどね。

 出し過ぎで内容が薄くならないことを望みます。今号のように濃い内容なら歓迎です。

「艦船模型スペシャル№91特集・エッチングパーツ攻略大作戦」を買ってきた

「艦船模型スペシャル№91特集・エッチングパーツ攻略大作戦」を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介したいと思います。

 前号は「日本海駆逐艦陽炎型」の特集で実際の艦艇がメインの特集でしたが今号は「エッチングパーツ」の特集で模型の作り方がメインとなっています。

 最初にエッチングパーツの基本Q&Aが10ページとなっています。

 続いて「アメリカ海軍オリバー・ハザード・ペリー級「レンツ」」1/350アカデミー+ポントスモデル

日本海航空巡洋艦最上」1/700タミヤ+ファイブスターモデル

日本海軍樹巡洋艦利根」1/350タミヤ+純正パーツ

日本海軍戦艦霧島」1/700フジミ+純正パーツ

日本海重巡洋艦鳥海」1/700アオシマ+純正パーツ

日本海航空母艦飛龍」1/700+アーティストホビー

と作例が続きます。今号では一つの艦艇に対する記事が10ページ前後と大変丁寧に紹介されています。「最上」のディテールアップのエッチングパーツ作例、ほとんど表面がエッチングパーツに変わっていて土台が判らないレベル。

 特集最後に「モデルアートオリジナル汎用窓枠エッチングパーツ使用例」が紹介されています。艦種別主要キットの採寸データベースが付いています。

 

 NEW KIT REVIWではタミヤの1/700「もがみ」を紹介。

 連載記事「世界の客船」では「不屈ドイツのスーパーライナー、北ドイツ・ロイド汽船客船ブレーメン、オイローパ」、これも詳しい。

 「艦船ソリッドモデル入門」はオランダ客船ノルサンの後編。

 「日本海軍艦船図鑑」は「軍艦射撃用標的の変遷」、これは珍しい記事です。標的があることは知っていましたが実際にどんなものか初めて知りました。大変貴重です。

 「ラベールアーカイブス」は「フランス海軍の高速護衛艦」です。

 

 今号も前号に続いて濃くて良い1冊でした

「ワンダーJAPON〔8〕高知・徳島異空間旅行」を買ってきた

「ワンダーJAPON〔8〕高知・徳島異空間旅行」を買ってきたので内容を紹介しながら感想を書きたいと思います。

 今号の特集は高知と徳島の珍物件であります。その前に関東には「若松鉱山跡の記録」が載っています。全体的にさびが回っているのは仕方ないですが保存状態は良いですね。

 次から特集の「高知・徳島異空間旅行」です。

 最初は「足摺海底館」、私が行ったことのある白浜海中展望塔に似た雰囲気であります。

 「竜宮城珊瑚博物館」、賑わっていたのが嘘のような廃墟。

 「中追渓谷レジャー施設跡」、こちらは絵に描いたような山奥の施設。

 「お宝屋敷・おおとよ」「オーイエイオーイエイ!!」「レストランゆず庵」と癖の強いお店。

 「白石工業土佐工場」、山奥の工場、ここは現役。

 「大心劇場」「風流茶房淳」、こちらも癖が強いお店。

 「玉水新地」、この色街、気付かなそう。

 「朝峯神社」「お花大権化〔林下寺〕」、性器が飾ってある寺社仏閣はどこにでもあるんですね。

 「喫茶大菩薩峠」、着工から60年の未完の城塞、92歳のオーナーは作業を継続中!って凄いじゃないですか。写真を見るとレンガ造りで凄いです。

 「お松大権現」、招き猫だらけです。

 「うみがめ公衆電話」、可愛い。

 「某テーマパーク廃墟」、メインバンクの破綻で閉園したらしい。今でも廃墟見学ツアーあるのも凄い。

 他にも変わった物件多数、濃いです。

 

 「不思議な神社仏閣」は「山梨県の祠型道祖神」と「最上稲荷」。最上稲荷の参道のお店の廃墟館が凄いが初詣や節分には人が賑わうらしい。こういう場所もあるんですね。

 「都築響一コレクション・大道芸術館」、東京都墨田区に開館した新しい施設。怪しい展示物がずらり、秘宝館が出来たみたいな感じ〔あちこちの秘宝館から持ってきた物も多い〕。東京に行った時は是非、見てみたい。

 

 最後に「ループ魚道」の記事、これが凄い。

 階段状の魚道というのは知ってますがループ魚道なんて初めて知りました。それも日本中のループ魚道が載っているなんて、凄すぎます。一つとして同じモノがないオーダーメイドなのですね。ところで、こんな複雑な魚道を魚は登っていけるか気になります。

 

 今号も読み応えがありました。次号は東日本らしい・・・期待してます。

「世界の艦船2024年2月号増刊中国海軍発達史」を買ってきた

世界の艦船2024年2月号増刊中国海軍発達史」を買ってきたので内容を紹介したいと思います。

 世界の艦船で初めての中国海軍の特集です。最近、増長が著しい中国海軍なので増刊が出るのも不思議では無いです。

 巻頭は「中国専門誌が伝える中国海軍装備品」で中国の雑誌「艦船知識」に掲載されたものです。

 第1部は「今日の中国軍艦」、主要な現役艦艇〔潜水艦、空母、駆逐艦フリゲイト揚陸艦艇〕の紹介です、艦艇の解説と写真のキャプションが詳しくて良いです。

 第2部は「回想の中国軍艦」、まだ大海軍じゃ無かった頃の艦艇を写真で紹介しています。

 本文は3部に分かれていて「黎明期」「躍進期」「現況と将来」となっています。ほとんどが過去の「世界の艦船」の記事であります。新たに書き下ろされたのは「海洋戦略と先端技術‐智能化戦争と中国海軍」小原凡司と「中国海軍の新鋭艦たち」井上孝司の2本だけです、もっと書き下ろし記事が多いと良いんですけど。

 過去からの記事だと古いものだと1969年のものから引っ張ってきたのもあり、80年代のが多いです。さすがに1969年の本は持ってませんね〔私が読み始めたのが1980年ぐらいからです〕。良いような悪いような・・・。

 それから今までの増刊と変わったのが食品の広告が何本か出ていて違和感、広告が増えて価格が安くなるのは良いことですけどね。

 今年も「世界の艦船」は増刊を多発するんでしょうね・・・出し過ぎて内容が薄くならないことを願います。

「昭和40年男2024年2月号特集アナログで再生する俺たちの音楽」を買ってきた

「昭和40年男2024年2月号特集アナログで再生する俺たちの音楽」を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介したいと思います。

 第1特集は「アナログで再生する俺たちの音楽」です。懐かしい音楽の聴き方ですね。   最初は「俺たちはいつもレコードのことを考えてきた」で定番LPから特殊なレコードまでの紹介。ウィスパ・カードってあったよね。

 「カセット生テープ」、私はSONYとAXIAを使ってました、高いテープは憧れでした。

 「憧れのシステム、ミニコンポ」、欲しかったけど買えなかったです。

 「電気の街・秋葉原の変遷と昭和のオーディオ事情」、大阪の日本橋も同じような感じでした。

 「俺だけの一台ラジカセポータブルプレーヤー」、最初は親父のお古の「SONY studio CF-1980Ⅱ」でしたね、後に「AIWA CS-W99」タブルカセットでした。

 「FM雑誌の時代」、「週間FM」を買ってましたね、エアチェックのお供でした、音楽だけを録音したかったのでイントロにアナウンスを被せる司会は嫌いでした。

 「オリジナルカセットづくり」、好きな曲ばかりをタビングして作ってましたね。

 「レコードが聴ける店ブランディン」、レコードが5万枚あると書いてあるが保存が大変そう、置き場所を考えただけで・・・。

 他にも興味深い記事多数。私はカセット→貸しレコード→CD→初代iPodと流れていきましたね。鑑定団でとんでもない高値が付いていた初代iPodを使ってました、使い切って今は動きもしないですけどね。発売日に2個買っていたら良かったんですけどね、こんなに高くなるとは・・・。

 

 第2特集は「昭和63年/1988年」、私が社会人1年生だった年ですね。

 まずは昭和63年のテレビ欄。懐かしいのは「世界まるごとHOWマッチ」「ザ・ベストテン」「遠山の金さん」「風雲たけし城」。もうプロレス中継が金曜8時じゃなくなっていて「ミュージックステーション」が始まっている。テレビ東京系列の「金曜ドキュメント」も無い。

 「日高のり子、声優としての歩みと『となりのトトロ』」、「タッチ」も「トトロ」も見ました。

 「村上春樹ダンス・ダンス・ダンス』発売」、活字中毒ですが村上春樹は苦手です、なんとなく合いません。

 「8cmCDシングル誕生」、シングルCDよりCDアルバム派でした。

 「バブル真っ盛りのはずなのに、どこまでも心が沈んでいった」、「9の字事件」は色々な推理を呼んだけど結局はイタズラでした。凶悪事件も多かった。

 「金網の鬼がたどり着いたマイクパフォーマーとしての地位」、ラッシャー木村さんのお話。この頃からジャイアント馬場とタッグを組んでファミリー軍団として悪役商会と戦って前座を盛り上げていました。ラッシャー木村のマイクパフォーマンスも前座の華でした、渕正信さんの証言が多数。

 

 他にもNOKKO中村ゆうじ久本雅美のインタビュー有り。

 「みくに文具のプラモだな」が最終回なのが寂しい

 今号も読むところが多数です。

「世界の傑作機」最新号を買ってきた

 昨日「世界の傑作機」の最新号「ドイツ空軍偵察機Fw198、Bv141」を買ってきました。

 とうとうBv141まで出てしまいました。Fw189偵察機はそこそこ量産された機体ですがBv141は航空機の歴史に残る珍機体〔左右非対象機〕ですからね。205号で特集されたシーダートやシーマスターに並ぶ珍機であります〔それ以上かも〕。

 こういった変わった機体を取り上げてくれるのは大変ありがたいのですが〔内容もしっかりしている〕まだまだ取り上げられてない機体が多いような気もします〔前にも書いたが、もう一度〕。第二次大戦で使われたドイツ機は大変充実してますが〔Bv141が取り上げられるぐらいですからね〕。

 例えば日本陸軍の機体だと一〇〇式重爆撃機「呑龍」や九七式重爆撃機、九七式司令部偵察機など、海軍だと「流星」や「天山」、青版で取り上げられていた「震電」「深山」「連山」〔現在だと入手は大変です〕。

 イタリア機やフランス機は絶無だし〔ミラージュⅢが唯一〕、せめてマッキC.200シリーズやモラーヌ・ソネニエMS406はせめて出して欲しい。

 アメリカやソ連/ロシア、イギリスは輸送機やヘリが出ていない機体が多いですね。せめて大傑作機C-47は出して欲しい〔航空自衛隊が使った機体だけでもお願いしたい〕。

 第一次大戦の機体も欲しい・・・日本語の資料は少ないし洋書は高いし〔その上読めない・・・読めたとしても訳が合っているか判らない〕。フォッカーDr.Ⅰはせめて・・・。

 民間機も無いですね、青版でも「B.707」が1回特集されただけですけど〔持ってない〕。

 最近は発売が不定期になり増補改訂版が多くなりましたが出ていない機体が多数あります。頑張って出して欲しいですね・・・お願いです。

「艦船模型スペシャル№90特集・日本海軍甲型駆逐艦のすべて〔陽炎型編〕」を買ってきた

「艦船模型スペシャル№90特集・日本海甲型駆逐艦のすべて〔陽炎型編〕」を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介したいと思います。

 今回の特集は日本海軍艦隊型駆逐艦の集大成とも言える甲型駆逐艦の陽炎型を特集しています。

 巻頭はハセガワ1/350の雪風天一号作戦時に全力公開している姿を超絶ディテールアップの作例です。とにかく細かいです。

 続いてピットロードの1/700「雪風」、雪風1945年と陽炎1941年の図面、ピットロード1/700「陽炎」となっております。

 ここからが本巻の一番の良いところだと思われます。「陽炎型の兵装」では個艦別の兵装の変化が詳しく解説されています。

 「陽炎型駆逐艦の兵装変遷と行動調査」がとてつもなく詳しいです。今までこれほど詳しく陽炎型駆逐艦19隻の行動を詳しく書いた本は記憶にありません。大昔に「丸スペシャル」の特集で少しは書かれていたのですが、ここまで詳しいものではありませんでした。これだけでもお金を払って買う価値があります。

 アオシマ1/700「浜風」1942年・「秋雲」1943年・「磯風」1945年の作例、フジミ1700艦NEXTシリーズの「不知火」「秋雲」1941年、フジミ1/700特EASYシリーズの「濱風」「雪風」です。仮艦首を付けた1945年の「天津風」の作例と「天津風」改二の作例、最後に夕雲型の1/700キットの作例です〔将来的には夕雲型の特集も予定されているようです〕。

 とてつもない濃度でした。

 「世界の客船」はインマンラインの「シティ・オブ・ニューヨーク」と「シティ・オブ・ハリス」、8ページにわたって詳しい記事、客船の記事では最近の本では一番詳しい連載ですね。「世界の艦船」でも「世界の客船」の連載はありますが毎号1ベジだけですもの〔「世界の艦船」も頑張れ〕。

 「艦船ソリッドモデル入門」は「オランダ客船ノルサン」。

 「日本海軍艦船図鑑」は「戦艦扶桑の後檣と煙突」。

 「ラベールアーカイブス」は「異形の巡洋潜水艦・エレール1/400フランス巡洋潜水艦シュルクーフ」、古いキットにレジンパーツとエッチングパーツが追加されているそうです。

 

 最近の「艦船模型スペシャル」は充実度が凄いですね、このまま続けて欲しいです。

 購入して正解でした。