「本は若いうちに読め」の本当の意味と私の読書論

 「本は若いうちに読め」とよく言いますが真実です。

 ある年齢以上にならないと実感が湧いてきません。

 世間で言っている意味と違いますが・・・幾つか理由があります。

 

 第一には「眼の衰えです」、これはどうしようもないです。

 四十代後半になると老眼がやってきます。

 近くを見るときには眼鏡が要らないし遠くを見るときには眼鏡が要るし〔近眼と老眼を併発した場合〕、遠近両用だとレンズ代は高く付くし困ったものです。

 焦点が合うのも遅くなります。

 字を追いかけるスピードも遅くなります、眼の動きが遅くなります。

 眼の疲労も酷くなります、治りも遅くなります。〔「若いときは一晩寝たら治ったんだけど」が無くなります〕。

 

 第二に「脳みそ」の衰えですね。

 記憶力が衰えます。登場人物の名前が覚えられなくなってきます、しばらく出てこないと「誰だっけ」と思って前を読み返す事も増えます。

 理解力も衰えます。

 本好きだとよくある話なんですが今までに読んだ本の累積で何の本がどんな筋か錯綜してきます。本屋に行って「この本、読んだっけ?」と思うことも「このシリーズ、何巻まで買ったっけ」なんて事もよくあります。

 

 とにかく年を取ると肉体的に本を読むペースが上がらないのです。

 若いうちにもっと読んでおけば良かった、と思うこともしばしば〔結構、読んできたのですが〕

 

 じゃあ若いうちに無理にでも本を読んでおけと私は書くかというと書きません。

 読書が好きなら「若いうちに読んでおけ」ですね。

 別に無理に本なんか読まなくても良い、というのが私の持論。

 他に好きなことや必要なことがあれば、そっちを優先した方が良いと思います。

 読書をしなくても立派に生きている人は大勢いらっしゃいます。

 私みたいに本ばっかり読んで駄目駄目人生を送っている人もいます。

 何かすることがないかと思ったら運動したり友達と遊んだり読書以外の趣味を持っても良いと思います。

 色々やって、「それでも本が好き」なら思う存分、若いうちに本を読んでください。

 若いうちの方が良いですよ。

 これが私の読書論であります。