再び「ベルギー奇想の系譜」展に行ってきた

「ベルギー奇想の系譜‐ボスからマグリット、ヤン・ファーブまで」兵庫県立美術館

www.artm.pref.hyogo.jp

 開催初日に行ったのですが、その1週間ぐらい後に券をいただいたので、もう1回行ってまいりました〔7月1日〕。

 開催初日より混んでいました、特に最初に展示されているボス工房の絵は混雑です。なにしろ1枚当たりの情報量が多いのでじっくり見てしまいます。

 これだけいろいろと書き込まれていると何が何の比喩表現なのか、何が何を表しているのか〔もしくは何の意味もないのか〕判りません・・・故澁澤龍彦さんや故種村季弘さんの解説でもあればわかりやすいのかもしれません。

 「七つの大罪」シリーズと「七つの徳目」シリーズを比べると「七つの大罪」が興味深い絵になっているのが面白い、私はキリスト教の信者でもなく知識も少ないので見た感覚なんですけど。

 第2部は「19世紀末から20世紀の初頭のベルギー象徴派、表現主義」はフェリシアン・ロップスが良いです。

 第3部は「20世紀シュルレアリスムから現代まで」・・・有名なのはルネ・マグリット、有名な「大家族」も提示されています。色合いが華やかで良いです。

 マルセル・マリエンの「見つからないもの」は片眼鏡、ミニオンの一つ目の子たち用の眼鏡に見えて仕方ありません〔苦笑〕。

 前回ちゃんと見てなかったものに「パナマレンコ」の作品あり、パナマレンコってベルギーの人だったのね・・・大昔〔1992年〕に今は引っ越した万博の国立国際美術館で展覧会があって見に行っておりました〔図録が本棚にあった・・・昔はマメに図録を買ってたね、今は置く場所も予算もない〕、変わった機械〔特に乗り物〕をテーマにした作品を発表している人です。

kotobank.jp

 この人の作品を観れたのみ少し嬉しい。

 ポール・ヌジェの写真も意味深ですね・・・白黒写真は良いです。

 2回見ても良い展覧会でした。

 

 図録を買って帰りました、帰りのバスにうまく乗れて助かりました。ここは乗り過ごすと大変ですからね。