「世界の艦船8月号増刊イギリス航空母艦史」海人社を買ってきた

世界の艦船8月号増刊イギリス航空母艦史」海人社を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介したいと思います。

 我が家にある先代の「イギリス航空母艦史」は1983年の刊行、インヴィンシブル級が就役しだした頃の刊行です。そのインヴィンシブル級が全て退役して新型空母クイーン・エリザベス級が就役し本格的に活動を開始した頃に新版が刊行されました。タイミング的には丁度良いかと思われます。ページ数も先代の136ページと比較して190ページと約5割増しとなっております。

 巻頭は「英最新鋭空母クイーン・エリザベス級」で6ページ、目次を挟んで写真ページが始まります。

 第1部は「全通甲板空母への道」、初代アーク・ロイアル〔実質水上機母艦〕から小型空母アーガスまで、試行錯誤の連続です。

 第2部は「島型空母の登場と発展」、初代イーグルからアルバトロスまで。

 第3部は「第2次大戦期の空母」、イラストリアス級からMACシップまで。

 第4部は「ジェット時代の空母」、2代目イーグルから2代目ハーミーズまで、アングルデッキなどの革新技術の登場です。

 第5部は「STOLV時代の空母」、インヴィンシブル級とクイーン・エリザベス級です。

 第6部は「艦載機の発展」です。イギリス製の機体はヘンなのが多いです

 先代の「空母史」に比べて写真も多くクリアーで良いです。

 本文は

 「イギリス空母建造史」大塚好古

 「空母史をリードしたイギリスの技術」阿部安雄

 「イギリス艦上機の発達」岡部いさく

 「イギリス空母の戦い」白石光

 「幻に終わったイギリス空母」大塚好古

となっています。装甲甲板やアングルデッキ、鏡面式着艦誘導装置などイギリス発の空母技術は多いです。

 折り込みは「クイーン・エリザベス」の空撮と「カレイジャス」の透視図〔1935年にイギリスの雑誌に掲載されたもの〕です。

 いつもの世界の艦船の「◎◎史」シリーズです、内容もお約束です。イギリス空母の基本情報が入っている1冊です。