「4発JETエンジン機COMPLETE GUIDE」イカロス出版を買ってきた

「4発JETエンジン機COMPLETE GUIDE」イカロス出版を買ってきましたので感想を書きたいと思います。 

 4発のジェットエンジンを搭載した古今東西の機体を紹介する1冊です。

 最初は「AIRLINER」編、最初に民間機が来るのはイカロス出版らしいですね。最初はボーイングの747−400の紹介、続いて日本貨物航空ボーイング747−8F、エアバスA380、ルフトハンザドイツ航空のA340−300が紹介されていきます。「4発JETエアライナー進化論」は飛び飛びに載っています。

 機体紹介の最初は世界初のジェット旅客機デ・ハビランドDH106コメット〔ここはお約束ですね〕、最後がツポレフの超音速旅客機Tu−144です〔商業飛行はわずか103便だったそうです、勉強になる〕。間にエンジンの紹介もあります。

 「4発JETが生まれる場所」として米欧の3カ所の工場が紹介されています。

 後半は軍用機。「勝つための、アメリカ空軍輸送機3世代」としてC−141、C−5、C−17の解説。続いて「空中給油で戦うKC−135」「海上自衛隊P−1哨戒機が語る多発エンジンの優位性」〔ソノブイ投射口の写真が3枚も〕と続きます。その後に各機体の紹介、間に「米空軍・戦略爆撃機の4発JETストラテジー」が挟まっています。やっぱり輸送機と爆撃機がほとんど。

 第3章は「4発JETエンジンの理論」として各種数式やメリットやデメリット、「低騒音STOL実験機「飛鳥」の記事もここに。

 第4章は「SPECIAL AIRLIFTER」としてAn−124や747LCF、IL−76の紹介、最後の最後は「航空機の多発エンジンを考える」でしめています。

 

 今までに存在したであろう戦後の4発JET機は紹介していると思います。さすがに第2次大戦中のドイツ試作機〔例えばAr234C−1やJu287など〕は載っていませんがたいした問題ではありません。

 民間・軍用を上手くまとめてあり各種記事も細かくもあり判りやすくて良かったです、写真も綺麗なものを選んでありますし大型機好きには良い1冊だと思います〔各機体について細かく知りたい場合は各々別の本を見れば良いと思います〕。

 パラパラと見ているだけでも飛行機好きには楽しいです。

 良い本でした。