芦屋市立美術博物館「芦屋の時間大コレクション展」に行ってきた

 芦屋市立美術博物館「芦屋の時間大コレクション展」に行って参りました。

ashiya-museum.jp

 久しぶりの展覧会でありました。

 お約束通り入り口で体温測定、そして住所記入です〔早くコロナが収束してこんな事をしなくていい世界になって欲しい〕。

 今回の展覧会では芦屋市立美術博物館に収蔵される126人以上の作家の作品が展示されています。とにかく展示作品が多いのが特徴です。

 立体物、絵画、写真、版画と各種あります。私がまず、この美術博物館に期待しているのは芦屋カメラクラブとその周辺の写真作品です。松原重三と高麗清治の作品が複数とハナヤ勘兵衛・山川健一郎の作品が見られたのは嬉しい。

 鴨居玲の作品も複数見られました。

 有名どころの作品で言えば藤田嗣治の「ばらと少女」、綺麗な作品ですが藤田嗣治の描く少女はあんまり可愛くないのがお約束。

 元永定三の「あいんしゅたいん」はカラフルでインパクトあり。

 小出楢重も芦屋の有名画家です〔複数展示〕。

 具体美術協会と現代美術懇談会の作品が一番受実していたと思われます。現代美術がメインと言っても良いでしょう。

 土佐派の「伊勢物語絵巻」や狩野探雪「伊勢物語画帖」、「伊勢物語かるた」も展示、具体美術協会の作品と比較すると美術の変遷が判ります〔伊勢物語在原業平は芦屋に住んでいたという記述有り〕。

 

 この展覧会、入場時に作品リストが渡されます。A3の紙を8枚を半分に折ったモノで各作品や作家の解説が書いてあるのですが製本しているわけでもなくホッチキスで留められているわけでもないので見ている最中にバラバラになりそうでしたね。

 作品の表示も統一性がなくて・・・大きな作品の題名を数枚まとめて壁の端っこに貼ってあったりして、これは見にくいですね。動く作品、今井祝雄「白のイベント」2作品の表示はどこにあるか判りませんでした〔ワークシートを見て作品名と作者を確認・・・面白い動きをします〕。

 せっかく良い作品が多く出ているのに詰め込みすぎの感ありで勿体ないです。126人の作品を入れるのはちょっと無理があるかも〔前後期に分けても良かったかもと思います〕。

 図録も無しでした。入場料は大人500円でリーズナブルです。