「世界の艦船増刊傑作軍艦アーカイブ〔13〕空母「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」」を買ってきた

世界の艦船増刊傑作軍艦アーカイブ〔13〕空母「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」」を買ってきたので感想を書きながら内容を紹介していきたいと思います。

 巻頭のカラーページは

戦争画で見る日本空母機動部隊の戦い」

「700分の1スケール洋上模型で見る空母「蒼龍」「飛龍」「瑞鶴」」

「日本空母機動部隊のレトロ絵葉書」

となっています。戦時中の空母のカラー写真は無いのでこういう編成になっています。

 モノクロページは「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」と建造順に写真が紹介されています。蒼龍と飛龍は艦として生きた期間が短いので写真は少ないです。翔鶴には珊瑚海海戦と南太平洋海戦での損傷時の写真が多数、ディテールを知るには参考になりますが船が傷ついている写真はやっぱり悲しいです。瑞鶴は幸運艦の一隻なので損傷時の写真は無しです、ただしエンガノ岬沖海戦での最後の姿は辛いですね。

 本文は

「1/700卓上艦隊空母「瑞鶴」を作る〜模型で見る「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」の航空艤装〜」宇田川大造から始まります。ここは詳しく書かれています。

「掲載軍艦キット紹介〜空母「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」〜」・・・色々出てます。

「徹底分析!「蒼龍」「飛龍」「翔鶴」「瑞鶴」」は6のパートに分けて船たちを解析しています。

 「計画経緯」新見志郎

 「船体・防御」小高正稔

 「機関」阿部安雄

 「兵装」堤明夫

 「搭載機」阿部隆史

 「第2次大戦のハイライト」白石光

となっており大変詳しい解説で読み応えがあります。

「瑞鶴」に装備!噴進砲を解剖する」堤明夫は12cm28連装噴進砲について細かい解説、良い資料です。

 最後に「空母「飛龍」公式図(1939年)」の折り込み図面、青焼きからの転載なので見にくいところもあります。

 と言う訳で日本海軍の4隻の空母の解説本となっています、写真がもっと多いと嬉しいのですが残っている写真が少ないので仕方なし。本文は読み応えありです。

 この「傑作軍艦アーカイブ」シリーズも13冊になりました、日本の大型艦も残りは資料の少ない艦が多くなりましたね〔大和・武蔵・大鳳信濃など〕、そろそろ駆逐艦当たりですかね。順番で行くと次は外国艦ですね・・・米英以外の艦も見てみたいですね、例えばドイツの戦艦とか〔フランスやイタリアの艦でも嬉しい〕。アメリカの戦後空母で退役したものも良いですね〔原子力空母エンタープライズなど〕。

 世界の艦船の増刊はほぼ毎月出るので財布にはあんまり嬉しくないのですが船の本が多数出るのは嬉しいことです。次は「海上自衛隊2022」か「世界の海軍2022」でしょうか?これは毎年買わないので購入はお休みの予定です。

「ウィリアム・アダムス‐家康に愛された男・三浦按針」フレデリック・クレインス著を読み終わった

「ウィリアム・アダムス‐家康に愛された男・三浦按針」フレデリック・クレインス著/ちくま新書を読み終わったので感想を書きたいと思います。

 江戸時代の初期、徳川家康に二人の英国人側近がいたことは割と知られています。ウィリアム・アダムスとヤン・ヨーステン八重洲の名前の元になった人〕ですね。

 このウィリアム・アダムスと言う人が居たことは知られていても日本に来る前に何をしていたか?何のために日本に来たか?どうやって家康の側近になったか?その後はどうなったか?判らないことだらけであります、その判らないことを書いてあるのが、この本であります。

 ウィリアム・アダムスは英国のジリンガム生まれ船大工修行して後にスペイン無敵艦隊との戦いに参加もしています。オランダのハーゲン船団に参加、マゼラン海峡通過のアジア渡航です。この航海が波瀾万丈で悲惨です、当時の大航海がいかに大変だったかよく判ります。南米から日本には太平洋を一気に渡って向かいます。

 日本にたどり着いた後〔ほぼ漂流船〕も入牢させられたりして上手くいきません〔裏にはイエズス会プロテスタント国家のオランダの対立、貿易の利権争いなどがあります〕。

 漂着した後、徳川家康に呼び出され世界情勢について直々に尋問されます、ここで当時自由貿易を目指していた家康に気に入られることになります。家康には後に領地を与えられ色々な特権を与えられます。

 家康の死後、秀忠の貿易統制、キリスト教規制強化によってアダムスの行動は制限されイギリスに帰ることも出来ずになくなります。

 ウィリアム・アダムスは世界情勢や日本の政治に翻弄された人生でした。その世界や日本の情勢についても丁寧に解説されています。本当に大変な人生を送った人です。400年前の人物でありながらイギリスに大量の資料が残っていること驚きです。

 波瀾万丈の人生と世界を知れる貴重な1冊でした。

「戦前尖端語辞典」平山亜佐子編著/山田参助絵・漫画/左右社を読み終わった

「戦前尖端語辞典」平山亜佐子編著/山田参助絵・漫画/左右社を読み終わったので感想を書きたいと思います。

 明治から昭和10年代に流行ったり作られたりした言葉285語を紹介する本です。

 「生活」「学生」「外来語」「思想」「女学生」「文化」「医療」「社会」「隠語」に分けて紹介されています。今も昔も「学生」「女学生」から流行る言葉は多いですね。

 「学生」発生の新語・流行語は旧制一高〔今の東大〕から流行る言葉が多い、「音痴」って言葉も一高発生とは驚き、それも昭和初期だなんて、もっと昔からあったと思ってました。

 英語が元になっている流行語も多いがドイツ語やフランス語、他の言語も多い〔ドイツ語が多い〕。戦前から「インフルエンス」なんて言葉があったなんて〔意味は「影響」「感化」、他動詞して使用〕。

 「シーク〔美男子〕」「シャン〔美人〕」のように男性・女性・カップルをさす流行語も多い。

 「エス」は有名ですね。女性の同性愛、今で言う「百合」ですね。

 今と違う使い方をする言葉もあり。例えば「エッチ」、今なら性的な意味ですけど当時は「良人」「夫」を指す意味でした。

 「タイガー」はラグビー選手の意味、1920年代には1500ものチームがあったそうで大人気ですね。

 略語も色々、「とてき〔とても素敵〕」「ざくばら〔ざっくばらん〕」など、今も昔も略語は多い。

 明治から昭和初期までに流行った言葉を見ることで当時の思想や人々の行動が判って大変楽しい本です。ぼんやり眺めても読み込んでも良い本です。

 面白かった。

「ワンダーJAPON第4号特集福岡・佐賀の変な場所」を買ってきた

 「ワンダーJAPON第4号特集福岡・佐賀の変な場所」を買ってきたので内容を紹介しながら感想を書きたいと思います。

 巻頭は「辰巳の深緑道公園・パンダ広場」・・・パンダのロッキング遊具が4×3の12個並んでいると何か恐い。

 第1特集は「福岡・佐賀の変な場所」です。

 「三菱飯塚炭鉱巻き上げ機台座」・・・レンガ造りの巨大な建造物、大きい。

 「軍艦防波堤」・・・駆逐艦「冬月」「涼月」「柳」が埋まっています。最後の任務ですね。数少ない日本海軍艦艇の遺跡。

 「河内貯水池堰堤」・・・古風で良い。

 「旦過市場」・・・川の上に立つ市場、壊すのか、味わいがあるんだけどね。

 「不思議博物館」「不思議博物館分室サナトリウム」・・・不思議すぎて良い。

 「富田耳鼻咽喉科医院」「久保田クリニック」・・・何故ゆえ、この形?。

 「内住コミュニティセンター」・・・こちらも、何故ゆえ、この形?。

 「野芥の縁切り地蔵」・・・切りたいのは人の縁だけじゃなくギャンブルなども。

 「佐賀のエッフェル塔」・・・1/14スケール、こちらには本家では省略された小塔が付いています〔本家では計画時にありましたけど予算の都合で省略されました〕。

 「武雄の大楠」・・・樹齢3000年以上、凄みとありがたみが同居しています。

 「海遊ふれあいパーク・ムツゴロウ型トイレ」・・・可愛い。

 「佐賀県佐賀市・通称ビックリハウス」・・・家全体がアート作品だそうです。

 「道祖神(さやんかみ)」「鏡山道祖神」・・・・立派な男性器が。

 「松浦一酒造・河童のミイラ」・・・貴重です。

 

 第2特集は「モジダラケの建物〜言霊巡礼」

 電波がゆんゆん流れています。

 「アダルト保育園」・・・82歳の方がお作りになられているようです、凄い。

 「埼玉県某市通称黒い家」・・・こちらは本物。ストリートビューでボカシが入るって凄いよね。

 「モジダラケの台車」・・・小さな電波。

 

 第3特集は「神奈川(裏)小旅行」・・・「モジダラケ」の後に見るとほっとする。

 「ドックヤードガーデン」「ヨコハマエアキャビン」・・・極めて普通。

 「箱根登山鉄道蛇骨橋」・・・こういう特殊な工法があることを知る。

 「文身歴史資料館」・・・刺青文化の資料館。

 「金山神社資料室」・・・性をおおらかに捉えた民芸品を展示。

 

 コロナ禍での取材は大変だったと思います。今までは一つの記事が2ペーシで物足りないことが多かったのですが今号は4〜6ページにわたって紹介されているのが、とっても良いと思われます。今はすぐに現場を見に行くことが出来ませんから写真と記事を見ながら想像を楽しんでおります。

 今号も大変面白かったです。

 次号も期待です。 

「世界の艦船2022年2月号増刊精鋭自衛艦のすべて〔7〕「まや」型護衛艦」海人社を買ってきた

世界の艦船2022年2月号増刊精鋭自衛艦のすべて〔7〕「まや」型護衛艦」海人社を買ってきたので内容を紹介しながら感想を書きたいと思います。

 精鋭自衛艦シリーズも7冊目になりました。現役の新型護衛艦はこれでほぼ揃いました〔ちょっと古いクラスはまだですけど〕。

 カラーページの第1部は「洋上のまや型」で見開きや1ページに1枚から2枚の写真で「まや」と「はぐろ」の様子を紹介しています。

 第2部は「艦上および艦内」で細かい部分の写真を紹介しています。構造物や兵装、艦内の様子が大きな写真で紹介されています。途中にコラムで色々な事〔「LORとEOR」「SM−6ミサイル」など〕が解説されています。

 第3部は「デザインと建造工程」、設計時のイメージ図や進水時の様子などが写真で紹介されています。

 本文は

 「まや型の計画経緯と運用構想」池田徳宏

 「まや型の船体とウエポン・システム」徳丸伸一

 「まや型のCOGLAG推進システム」内嶋修

 「超音速兵器vsイージス・システム」井上孝司

 となっており、船体とウエポン・システムの解説がたいへん詳しいです。

 ここまで紹介したとおり、いつもの「精鋭自衛艦シリーズ」となっています。これとイカロス出版の「世界の名艦スペシャルエディション・「まや」型護衛艦モデリングガイド」と合わせれば「まや」型の現状がよく判ります。2冊を足したような存在があれば1冊で済むんですが、それぞれの特徴があるので仕方ないですね〔2種類あった方が楽しいと言えば楽しい〕。

 無難な作りの1冊でした。

「昭和40年男2022年2月号特集Love in MONO」を買ってきた

 「昭和40年男2022年2月号特集Love in MONO‐モノ、あふれていた俺たちの時代」を買ってきたので内容を紹介しながら感想を書きたいと思います。

 表紙は「MONOマガジン」ぽいモノになっています。

 第1特集は「Love in MONO」です。

 「俺たちが憧れた永遠の傑作品」・・・格好いいモノが並んでいるけど縁の無いものばかりかな・・・一番縁があったのはタミヤのミリタリープラモデル、何両か作りました。私のメインは船や飛行機だったので陸モノは少なめ、でもタミヤの模型は組みやすくて再現性も良くて素晴らしいです。

 「劇中の小道具」・・・「ルバン三世」のワルサーP38は憧れた、次元大介の44マグナムも格好良かったね〔もちろん第1期前半、大塚康生さんの設定が素晴らしい〕。「ジャンボーグ9」のホンダZも個人的に印象深い、親父が運転していた我が家の愛車でしたからね。軽自動車のくせに5段変速という変な車でした、友達に「変身しないのかよ」とからかわれることもよくありました。

 コレクターな人々・・・森永卓郎にしろ北原照久にしろ羨ましい限り、コレクターって財力と保管場所がないと出来ないんですよね。普通の人にはなかなか難しい。

 錦織一清のお手製ヌンチャクへのこだわりが微笑ましい。

 「昭和40年男のこだわり品」・・・ソニーのテレビは今でも別枠感があります。

 鈴木啓之さんのコレクション・・・凄い、こういうコレクションの最大の問題点は後継者がいるかどうかだと思う。

 

 第2特集は「昭和56年」。

 「おれたちひょうきん族」や「欽ドン!良い子悪い子普通の子」「今夜は最高」などが始まった年。

 「北の国から」・・・田中邦衛が貧乏の役というのは衝撃的、若大将シリーズでは金持ちのボンボンだったのに〔ほとんど見てません〕。

 「移籍で明暗を分けた大物外国人レスラー」・・・全日と新日の外国人レスラー引き抜き合戦。ブッチャーが新日に、ハンセンが全日に、初代タイガーマスクがデビューして勢いづいた新日が仕掛けたんだけど結果としては全日の勝ち。馬場が直接レスラーと考証する全日と新間が交渉して猪木が出てこない新日の差が出たらしい、やっぱり信頼というのは大事。ちなみにこの年に国際プロレスが崩壊してラッシャー木村の「こんばんわ事件」が起きている。

 「具志堅用高、王座転落」・・・14度目の防衛に失敗、強かったよね具志堅、あんなキャラだとは思いませんでした。

 「松本伊代デビュー」・・・好き嫌いが割とはっきり分かれたアイドルでしたね。

 

 その他の記事から

 「睡眠障害」・・・恐いですよね、私も一時期悩みました、眠れないと辛いし色々な影響が出ます。

 「俺たちのアイドル・森尾由美」・・・可愛かったですね。「天才・たけしの元気が出るテレビ」に出てました。印象深いのは「こち亀」の麗子の声。

 「みくに文具のプラモ棚・ミラーマンシリーズ」・・・箱絵が小松崎茂先生だったのね、知らなかった。

 読み応えがある1冊でした。

やっぱり船が好き、飛行機も好き

 遅くなりましたが新年明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。

 

 昨日(1月8日)に今年初の大規模な本の買い出しに行って参りました。

 去年の25日に行って以来ですね・・・その間は近所の本屋で雑誌を2冊ばかり。

 昨日の収穫は文庫2冊、新書3冊、ハードカバー3冊そして昔ながらの古書店で船の本を1冊。数年前に出た「世界の艦船別冊アメリ航空母艦史」です。ちょうど失業していた時期に予算不足で買えなかった本ですね。

 家に帰ってから年末年始の疲れが出てゴロゴロしていたのですが買ってきた船の本を見ていたら心が落ち着きます、和みます。

 やっぱり船が好きなんですよ・・・軍艦でなくても良いんです、一生の夢の中には「豪華客船で船旅」が入っています、無理でしょうけど。

 「世界の艦船」は1980年2月号から買い始めて最早40年以上、1冊も買い逃し無く〔別冊・増刊は除く〕買っています、もはや日常行為ですね。

 飛行機も好きです・・・ミリタリー分野で言うと戦車・AFVは少し格落ち、嫌いじゃないけど優先順位では少し下〔でも「PANZER」は毎号買ってますよ〕。

 飛行機の本も見ていると心が落ち着きます、こっちは軍用機がメインですね、昔の旅客機は好きなんですけど今の旅客機は特徴が少なくてつまらないです。同じデザインを拡大縮小したような機体が多いのでね。

 年末から「世界の傑作機」を古いのから順番に見ています、全巻揃っていたら良いんですけど失業中に買えなかった20冊ぐらいがあるんですよね、少しずつバックナンバーを買っているのですが、この辺は品切れが多くて再版もまだなんですよね・・・揃ったら揃ったで置く場所に困るんですけど。

 今年も飛行機や船の本を見ながら過ごすんでしょうね。もちろん小説や歴史の本、美術の本も見続けます。

 何に巡り会えるか楽しみに一年を過ごしたいと思います。