「世界の艦船増刊ドイツ潜水艦史」海人社を買ってきた

世界の艦船増刊ドイツ潜水艦史」海人社を買ってきましたので感想を書きたいと思います。 

ドイツ潜水艦史 2020年 06 月号 [雑誌]: 世界の艦船 増刊
 

  世界の艦船でドイツの潜水艦の特集と言えば1993年に3号連続で特集されたのと1999年に増刊として「ナチスUボート」以来だと思います。どちらも20年以上前の本ですから新しい本が出るのは喜ばしい事です。

 巻頭カラーは「最新鋭ドイツ潜水艦212A型を見る」でその後が写真頁となっています。

 写真頁は「第1次大戦終結まで」「第2次大戦終結まで」「大戦後のUボート」の3項目に大きく分かれ、その中で各型の解説と艦名・経歴、要目、図面、写真となっています〔いつもの世界の艦船スタイルです〕。U−505が米海軍に拿捕されたシーンが4ページ半に渡って掲載されているのが目立つ所。両大戦での海外からの取得艦についても載っています。

 本文は

「ドイツ潜水艦建造の歩み」大塚好古

「ドイツ潜水艦の技術的特徴」堤明夫

「ドイツ潜水艦の戦い」白石光

「輸出市場を席巻したドイツ潜水艦」野木恵一

「クラス名/艦名索引」となっていて今号は折り込み図面無しです。

 良くも悪くもいつもの「世界の艦船増刊」です。1冊あればドイツ潜水艦の概要が全部分かるという意味では良い本です。もっと詳しく各艦を知りたければ他の本を追加しましょうというスタイルかと思います。

 

 パラパラと読んでいて思う所。

 第2次大戦でドイツは潜水艦を作りまくったけど沈めまくられた・・・VIIC型なんて572隻も建造してほとんど沈められている。全体で投入されたのが1131隻で739隻沈没、乗組員の約75%戦死〔ドイツ陸海空軍の中で最も高いレート〕。

 今のドイツ海軍の潜水艦はたった6隻、昔の面影は無し・・・現役艦の再整備と2隻の追加はするみたいだが・・・外国には売り続けてますけど。

 そう言えば旧東ドイツの潜水艦が載ってないなと思って調べたら東ドイツには潜水艦が装備された事が無かったのか・・・東ドイツの海軍って印象が薄い。