「アリエナイ医学事典‐アリエナイ理科別冊」亜留間次郎著/三才ブックス刊をしばらく前に買ってきました。
亜留間次郎著としては「アリエナイ理科式世界征服マニュアル」に続いて2冊目であります。
薬理凶室といえば実験・工作系の人が多いのですが亜留間次郎さんは文献派の代表選手であり謎の経歴を持つ方であります〔本当に謎が多い人であります〕。
その亜留間次郎さんが取り上げたテーマは「医学」、亜留間次郎さんの専門分野の一つであります。
「Topics」「闇の医学史」「裏基礎医学」「世界の奇病・難病」「補講」の5つに分類して1項目2〜6ページでまとめられています。どこから読んでも問題なしです。
取り上げられているテーマは興味深いものばかりです。一番最初が「ブルーベリーが目に効く説はイギリス軍のデマが元だった!?」次が「コーラを飲むと骨が溶ける説って実際はどうなの?」と畳みかけてきます。
雑誌等連載時に話題になった「強制射精の世界」「前立腺マッサージの世界」「大正時代の性教育論」「世界の狂った処女厨達」「断面描写の真実」「キ◎タマ解剖学講座」などのテーマだけじゃないのです。
「ガソリンの危険性」「チェーンソーの殺傷力」「麻薬と密輸の科学」「合法的な闇病院」「ドーピングの光と影」「臓器売買の最新事情」といった闇の医学問題も豊富。
「5000人の未熟児を救った男」「天才インスリン研究者・服屋三郎」「海賊王と呼ばれた男達」はとっても良い話〔ドラマ化できそうな話も〕。
「モーリタニア物語」「永世中立国スイスの船を守るのは海運王の私設軍隊」「ハンター財閥による障害者自立支援施設キャプスタン」も興味深い。
とにかく知的好奇心を全方位から刺激しまくる記事が満載の1冊となっております。
本当に面白いです。