兵庫県立美術館に「ゴッホ展」を見に行ってきた

 昨日、兵庫県立美術館ゴッホ展を見に行ってきましたので感想を書きたいと思います。

www.artm.pref.hyogo.jp

 今回の展覧会はゴッホの作品を製作年代順に紹介する構成になっています。その間にゴッホに影響を与えたハーグ派や印象派の作品も展示されています。

 それではいつものように展示順に感想を書いていきたいと思います。

1−1「独学からの一歩」・・・初期の作品です。まだ我々が知るゴッホになっていない時代の作品です。

1−2「ハーグ派の画家たち」・・・ウェイセンブルフの「黄褐色の帆の船」「田舎道」、アントン・マウフェの「雪の中の羊飼いと羊の群」「収穫」、マリスの「デ・オールスブロング」が私のお気に入りです。他にヨゼフ・テスラエルス、マテイス・マリス、アルベルト・ヌーハイスなどあまり見られないハーグ派の作品が展示されています。

1−3「農民画としての夢」・・・油彩画による大作を描き始めた頃の作品。この頃の作品を見られるのは珍しいです。

2−1「パリでの出会い」・・・1986年2月末にパリに出てきたゴッホの作品。「ブリュット=ファンの風車」が良いです。

2−3「印象派の画家たち」・・・ピサロ「エラニーの牛を追う娘」、シスレー「シュレーヌのセーヌ川」、モネ「花咲く林檎の樹」「クールブヴォワのセーヌ川岸」「ロクブリュヌから見たモンテカルロエスキス」〔やっぱりモネは良いです〕、シニャック「レザンドリー、橋」が良いです。他にもモンティセリ、セザンヌルノワールゴーギャンの良い作品が来ています。

2−3「アルルでの開花」・・・ついにゴッホらしいゴッホの作品が出てきます。「川岸の木々」のあっさりとした描き方も良いし「麦畑とポピー」の色使いも素晴らしいです、他の作品もみんな素晴らしいです。

2−4「さらなる探求」・・・自ら入院したサン=レミの精神療養院で制作された作品が中心です。有名な「糸杉」も素晴らしいですが、その前に展示されている「サン=レミの療養院の庭」が今回展示されているゴッホの作品で私が一番のお気に入りです、「薔薇」も良いです。たっぷりと絵の具を使って描いた筆跡が間近で見られるのが良いです。

 

 昨日は開場10時の10分前に着いたのですが、すでに入場・チケット売り場両方とも行列が出来ていました〔入場に十数分かかりました〕。チケット販売も10時ちょうどに始まるのでチケットは前もって買われた方が良いと思われます〔私は「友の会」会員なのでチケット購入必要なし〕。ちなみに11時ごろ出てきたら行列は解消されていました・・・見たい人は早くから来てみる模様。

 常設展では中山岩太安井仲治の未見の写真が見られて良かったです〔常設展はガラガラでした〕。

 

 これで2019年度の兵庫県立美術館の特別展は皆勤となりました。本年度は大変バラエティーにとんで良い展覧会続きでした。

 リストを書いてみると、

河鍋暁斎」・・・日本の昔の名画家

「石野石膏コレクション」・・・印象派の名画

「山村コレクション」・・・抽象絵画の名品

富野由悠季」・・・戦後日本のサブカルチャー

ゴッホ」・・・西洋の名画家

これに前年度〔2018年度〕の最後の展覧会〔2019年初頭〕が

「昭和・平成のヒーロー&ピーポー」・・・意欲的なテーマ展

ですからね。

 最近、2020年度の特別展の予定が発表されたんですが・・・

www.artm.pref.hyogo.jp

 ちょっと戦後に偏っている気がいたします・・・う〜ん。