「開校100年きたれ、バウハウス‐造形‐」西宮市大谷記念美術館に行ってきた

 「開校100年きたれ、バウハウス‐造形‐」西宮市大谷記念美術館に昨日〔11月9日〕に行ってきました。

otanimuseum.jp

 バウハウスは1919年に建築家ヴァルター・クロビウスによって設立された造形学校です〔1933年ナチスの弾圧で閉鎖されます〕。今年は開校100周年と言うことで展覧会が開催されました。1920年代の造形を語るには欠かせないのが「バウハウス」です。

 展示は第1章「学校としてのバウハウス」・・・全体論として機関誌などの展示。

 第2章「バウハウスの教育」・・・講師別に授業内容と作品が展示。講師の特徴が色濃く作品に反映されています。

 第3章「工房教育と成果」・・・家具・金属・陶器・織物・壁画・彫刻・印刷広告・版画・舞台・建築と分かれています。展示されている椅子は今でも十分売れそうなものがあります。陶器は和風の物が多いですね、「日本製」と書いてあったとしても判らないものがあります。ポスター習作は格好いいですね。

 第4章「「総合」の位相」・・・1923年のバウハウス展に展示された作品と「写真」です、20年代の匂いが濃い写真が良いですね。

 第5章「バウハウスの日本人学生」・・・4人の日本人学生である水谷武彦・山脇厳・山脇道子・大野玉枝の作品です。4人もバウハウスへ留学していたんですね、何人かいたことは知っていましたが。

 

 大変、密度が濃い展覧会でした。私の好きな1920年代が詰まっていて嬉しい限りでした。入場券にも一工夫ありです。

 図録も充実していて1/3ぐらいが論集になっていて「バウハウス」の良い資料です。