「ミラクル エッシャー」展に行ってきた

 昨日〔12月22日〕に大阪あべのハルカス美術館で開催されている「生誕120年イスラエル博物館所蔵ミラクル エッシャー」展に行ってきました

www.escher.jp

 エッシャーと言えば「だまし絵」ですが、それだけで無いのが今回の展覧会の特色であります。もちろん有名な「だまし絵」や「メタモルフォーゼ」作品も多数あります。

 聖書をテーマにした作品や人物画、イタリアを中心とした風景版画が多数。特に風景版画は「だまし絵」の素材となるような作品が多く見られます、その一つ一つが非常に細かく描かれ見事に版画となっているのは見物です。

 風景版画のためのチョークで描かれた習作の色合いが見事で、これをカラー刷りで版画にした方が良いのではないかと思うぐらいです。エッシャーの版画は基本的には白黒作品〔一部赤が入ったものもあり〕なので、このチョークで描かれた習作がとても目立っています〔他のカラーの習作が見たくなります〕。

 メタモルフォーゼ作品では大作品〔192×3875〕である「メタモルフォーゼ2」が展示されているところが見所ですね。

 球面に反射したり映り込んだ絵を細かく描き混んでいる作品も注目ポイントですね。

 代表的な作品から見たことも無い作品まで152点も展示されているので見応え十分です〔一つ一つの作品の作り込みも凄いです〕。

 良い展覧会でした。