「プラド美術館展」を観てきた

 兵庫県立美術館で開催中の「プラド美術館展‐ベラスケスと絵画の栄光」を6月23日に観てきました。

www.artm.pref.hyogo.jp

 当日はあいにくの天候の割に人が多いと思ったら、まだ「ジブリの大博覧会」が開催されており、こちらの方が行列でした。土曜なのにプラド美術館展は普通の人の数でゆっくり鑑賞する事が出来ました。

 さて今回の展覧会、スペインが一番好調だった17世紀に歴代スペイン国王が集めた絵画が中心です。ベラスケスの絵が5点も来ているのも注目点ですね。

 テーマは「芸術」「知識」「神話」「宮廷」「風景」「静物」「宗教」「芸術理論」と分けられています。17世紀作品が中心なので「絵に描いたような油絵」ばかりです。

 この中から個人的に気になった絵を幾つか・・・

 「聖ベルナルドゥスと聖母」アロンソ・カーノ・・・聖母マリア彫像に「あなたの母たる事をお示しください」と聖ベルナルドゥス、それに答えた聖母マリア彫像が母乳を聖ベルナルドゥスにかける構図、これは色々な意味で不思議で興味深いですね。

 「マルスディエゴ・ベラスケス・・・軍神マルスですが武具を脱いで、ほぼ裸の状態でベットに座り込む構図〔兜はかぶったまま〕、勇ましい軍神像とはかけ離れております、ベッド上で一戦交えた後みたいな絵になっていますね・・・解説によると「鎧を脱いだ軍神=平和」の象徴として描かれているという事。

ブリュッセルのオメガングもしくは鸚鵡の祝祭:職業組合の行列」デニス・ファン・アルスロート・・・131×382.8cmの大作。とても細かく描かれた職業組合の行列、組合の先頭の人はそれぞれの組合を象徴する飾りを棒の先につけて行進しています。それを建物の窓からのぞく人まで描かれていますね・・・細かく観ていたら、この絵だけで時間が過ぎてしまいそうです。

 

 と言うわけで今回はこれまで。まだまだ紹介したい絵がありますので次回に続きます〔いつ書くかは未定、感想が頭に強く残っているうちに・・・〕。