2000年代から鉄腕アトムに遡って紹介です。
NHKだから、あちこちから映像を借りれたんですね、さすがです。
高橋監督が「良いおじさん」、柔らかおじさんだからこういう番組に合います。
富野監督だったらこうはいきません、まだ尖ってますからね。
富野監督を出すなら高橋監督とセットで出すとちょうど良い塩梅になります。
〔二人のトークショーを見られた私は幸せ者・・・このトークショーで出ていたお話が今回でも高橋監督から語られます、そのトークショーの内容については↓のブログが詳しいです
〕
番組の時間が短すぎました・・・BSで2時間はかけて欲しいですね、もっと紹介して欲しい作品が一杯あります。
でも民放だったらアトムと鉄人とマジンガーZとガンダムとエヴァぐらいしか紹介しないんでしょうね・・・コードギアスもガオガイガーもダグラムもアクエリオンもグレンラガンも紹介してくれるんですから凄いです。
ロボット研究者のコメントが入っているのも良かったです。
2000年代のロボットアニメはほとんど見てない事に気づきました・・・「CCさくら」で復帰してから毎週10本はアニメを見てるのに・・・1980年代に山ほどロボット物を見た反動で今のは「出がらし」感がなきにしもあらずなんです、見てたのはマクロスFとΔ、ガンダムGのレコンギスタ、輪廻のラグランジュ、クロスアンジュぐらい。
ここからは個人的意見。
「鉄腕アトム」がロボットアニメの始祖であることには異論無し。
高橋監督はトークショーで「アトムにはロボットアニメの全てが入っている」と言っていました。
「鉄腕アトム」には二面性があると思うのです。
「戦うロボット」と「仲間〔共に生活する〕ロボット」。
今回紹介されたのは「戦うロボット」 。
でも日本でロボットがここまで愛されるのは「共に生活するロボット」という一面があったことを忘れてはいけないんじゃないかと。
「戦うロボット」の遺伝子は手塚治虫の「虫プロ」を通じて富野・高橋監督に受け継がれました。
「共に生活するロボット」の遺伝子は「トキワ荘」を通じて藤子不二雄へ流れていったと思います。
ドラえもんを忘れたら駄目な気がします
ドラえもんや「宇宙戦艦ヤマト」のアナライザー、最近の美少女ロボット〔マルチやイルファ、ちぃ、まほろ、サイバドール・メイ・・・ここ数年少なめ〕まで・・・ロボットは敵じゃなくて仲間、一緒に生活できるんだよと手塚治虫は教えてくれたのだと思います〔だからこそアトムは悩む訳でもあるんですけど・・・そこまで描ける手塚治虫の思考の深さ〕。
だから産業用ロボットが出来はじめた時、日本が世界で一番最初に普及が進んだのです。 〔本当はそんなに単純には言えないんですけど〕
西欧では「ロボットは敵」という観念が当時はありました・・・「ロボット」が始めてて出来た小説「R.U.R.〔邦題・ロボット〕カレル・チャペック著」では最後にロボットが叛乱を起こして人間を滅ぼします。1920年代の名画「メトロポリス」〔世界で最も美しいロボットと言われるマリアが出てくる〕でもロボットは扇動者として人間の対立を煽ります。
西欧で本格的にロボットが仲間になったのはスター・ウォーズのC3POとR2D2からでないでしょうか〔その前にオズの魔法使いがあるか〕、そのSWでも正義の側は生身、帝国軍はロボット的保護具を着ています〔ロボットに見える〕・・・日本の映画に多大な影響を受けたジョージ・ルーカスですらこれですから。
手塚治虫が亡くなった時に最初に「国民栄誉賞を」と言ったのは産業界だったという話もあります〔結局、国民栄誉賞は与えられなかった・・・〕。
長々と自説を書いてしまいました。
そう言えば私の好きなイデオンもバイファムもJ9シリーズ、FSS、モスピーダ、ゴーグ、ドラグナー、ゴールドライタン、ダンバイン、ガラットも紹介されなかったなぁ〜〔時間の都合ですね、判ってます〕 。
タイムボカンシリーズのヤッター・ワンなんかもロボットに入れて良いかも。
これだけ書けるのもNHKがこのような番組を作ってれたからです。
感謝感激です。
アニソン・ベスト100が「ぐだぐだ」でしたからね・・・リクエスト制度は良かったんだけど。