フランス海軍水上機母艦「コマンダン・テスト」

 フランス海軍水上機母艦「コマンダン・テスト」
 今回の艦これイベントのE-3突破でドロップする艦。
 これまた運営も超マイナー艦を選んだものです 。
 フランスの水上機母艦ですね。
 基準排水量が1万トン、全長が167m、搭載機が26機

 Wikipedia日本語の資料欄にはお約束ですが世界の艦船増刊・第二次大戦のフランス軍艦」が載っています。でも2ページに写真が2枚と小さな側面図〔上面図は欲しいですよね〕、巻尾に要目表だけです。それに1985年1月号増刊ですから30年以上前に出た本なので入手困難です〔Amazonで高額が付いていました〕。
 フランス唯一の空母ベアルンがまともに使えなかったので
〔フランスはすぐ負けるし→自由フランス軍の航空機運搬艦に・・・もう一隻護衛空母ディズミュートがあったけど小型ですから〕
 艦これの最近の実装艦を並べてみると独空母グラーフ・ツェッペリンそしてイタリア空母アキラ、そして仏水上機母艦コマンダン・テスト・・・どっかで最近3隻の資料を読んだ気が・・・と思ったら
「仏独伊幻の空母建造計画‐知られざる欧州三国海軍の画策」瀬名堯彦/光人社NF文庫
全部、資料が載ってる・・・今年の頭に出た本ですね・・・元々は雑誌「丸」の連載だから運営はこのあたりを参考にしたんですかね、そうでもないとコマンダン・テストは他の本に出てきません。

 この本には建造経緯や要目表、水上機運用能力と搭載機、側面図に上面図に第二次大戦中の動きが載ってますね。日本語で書かれた資料は貴重です。

 この本には仏独伊の実際に作られた空母だけじゃなくて未成空母や水上機母艦それらの搭載機も乗っていて良い資料です。ドイツ空母グラーフ・ツェッペリン建造のために日本の空母を視察団が見学した話が詳しく書かれてます。でもドイツ上層部はあんまり空母を重要と考えてなかったようで工事が進んだり止まったりして完成しませんでした。たとえ完成してても空母1隻だとあんまり役に立たないし〔護衛する艦艇も少ない〕、艦載機がBf109T戦闘機じゃ航続距離が短くて使いにくいです〔その点、零式艦上戦闘機は異常に航続距離が長かったですからね〕。

 

 と書いていますが我が艦隊にはグラーフ・ツェッペリンもアキラもコマンダン・テストもいませんからね〔11/26現在〕。