「ボストン美術館所蔵俺たちの国芳わたしの国貞」神戸市立博物館
やっと関西にやってきたので見に行ってまいりました。
どの浮世絵も保存状態が良くて驚き。
水滸伝に歌舞伎に妖怪退治、美人画、風刺、滑稽まで、二人して色々描いてる、どの画も描きこみが凄い。
3枚組の作品が多いのだが横3枚より縦3枚の方が構図的にも面白いし格好いい。
四季好楽図や楽屋裏を描いた作品は隅々まで見所満載。
展示点数も多く見応え在り。
図録も綺麗で解説も充実しているので2500円出しても損した気にならない、ぼんやり眺めるも良いし史料としても良い。
国芳・国貞の版画を見ていて思ったんだけど絵師がいくら細かい絵を描いても、版画だから原版を掘る人の腕もよくないといけないし、多色刷りをずれなく印刷する刷り師の腕も凄い。江戸時代の文化を支えていたのは、この人達の力があったからだと思う。
この展覧会、フラッシュを焚かなければ全作品撮影可能という珍しい展覧会です。
おかげであちこちで電子シャッター音が聞こえてくるのは少し嫌な気がする。