読んだ本

「セーラー服の誕生‐女子校制服の近代史」刑部芳則著を読み終わった

「セーラー服の誕生‐女子校制服の近代史」刑部芳則/法政大学出版局を読み終わったので感想を書きたいと思います。 セーラー服の誕生: 女子校制服の近代史 作者:刑部 芳則 法政大学出版局 Amazon 凄い本です。 よくぞここまで調べ上げたと思います。 セーラー…

「日本のメイドカルチャー史」を読んだ

「日本のメイドカルチャー史」久我真樹/星海社/上下2巻を読み終わりました。 とんでもない本です。 もう一度書きます。 とんでもない本です。 本の帯に「これぞ愛と狂気に満ちた驚きのメイド研究の成果」とありますが、それを超越しております。 上巻312ペー…

「巨大艦船物語‐船の大きさで歴史はかわるのか」を読んだ

「巨大艦船物語‐船の大きさで歴史はかわるのか」大内建二著/光人社NF文庫を読みました。 船の歴史を船の大きさから見てみようという作品であります。 内容は「古代・中世の船」「帆走時代の軍艦」「装甲艦・戦艦・巡洋艦」「航空母艦」「幻の巨大軍艦」「帆…

「変わりダネ軍艦奮闘記」を読んで

「変わりダネ軍艦奮闘記」塩山策一ほか/潮書房光人社を読み終わりました。 日本海軍の縁の下の力持ち艦艇に関係した人達の手記〔雑誌「丸」に掲載〕を一冊にまとめた本であります。 この本が出たときに、ある書評に「艦これが流行らなかったら、こんな本が出…

「アリエナクナイ科学ノ教科書〜空想設定を読み解く31講」を読んで

「アリエナクナイ科学ノ教科書〜空想設定を読み解く31講〜」くられ/薬理凶室/ソシム社を遅まきながら完読いたしました。 出て割とすぐに購入したのですが「購入した順番に読む」と言う私の個人的ルールで今頃読むことになりました〔買った順に読まないと一生…

「昭和40年男12月号特集気になる男。」を読んで

「昭和40年男12月号特集気になる男。」を読みました。 今回の第1特集は「気になる男。」、どういう人かというと「ルパン三世」の次元大介みたいな名脇役、主人公を支える男ですね。 トップバッターは「科学忍者隊ガッチャマン」の「コンドルのジョー」〔この…

「フェティシズム全書」ジャン・ストレフ著を読んで

「フェティシズム全書」ジャン・ストレフ著/加藤雅郁・橋本克己訳/作品社 とんでもない大著です、ハードカバー2段組で600ページ以上、図版は1200点です〔値段も4800+税〕。 「全書」と名乗るだけあって網羅している分野も広い。 とにかく濃い。 大きく「身…

「現代語裏辞典」筒井康隆/文春文庫を読んで

「現代語裏辞典」筒井康隆/文春文庫 とんでもない本であります。 「愛」から「ワンルームマンション」まで約1万2000語を収録です。 ピアスの「悪魔の辞典」が子供レベルに思える収録語彙の多さ、全てに注釈を付けるなんて天才・筒井康隆でないと出来ない荒…

「裸はいつから恥ずかしくなったか‐「裸体」の日本近代史」中野明

江戸末期、日本に訪れた多くの西欧人や江戸時代に訪れた朝鮮通信使が驚いたことがあります、それは日本人が裸をさらすことを何とも思ってなかったことです。 本書は一枚の記録画「下田の公衆浴場」(1854年)の考察から始まります。「ペリー艦隊日本遠征記」に…

「第一次世界大戦史‐風刺画とともに見る指導者たち」飯倉章/中公新書を読んで

第一次世界大戦を分かりやすく理解するのに良い一冊。 人間を中心として大戦の流れを時系列で解説しています。日本語で簡単に読める第一次大戦の本は少ないので助かります。 第一次大戦は20世紀以降の世界情勢や軍事に大きな影響を与えたのにかかわらず日本…

「敷設艦工作艦給油艦病院船‐表舞台には登場しない秘めたる艦船」大内健二

・「敷設艦工作艦給油艦病院船‐表舞台には登場しない秘めたる艦船」大内健二/光人社NF文庫 地味だけど大事な日本海軍の艦船たちの解説書。 特に工作艦「明石」の活躍ぶりと果たした任務の重要さは第二次大戦の最高殊勲艦の一隻として評価しています〔同意し…

「喰らう読書術」荒俣宏

「喰らう読書術‐一番おもしろい本り読み方」荒俣宏/ワニブックスPLUS新書 久しぶりの荒俣宏さんの本。 昔は出版数も多く〔月2冊ぐらい出ていた・・・100冊以上は読んでると思う〕こちらも余裕があったのでよく読んでいたが最近はあまり読んでなかった。…

「帝都妖怪新聞」湯本豪一

「帝都妖怪新聞」湯本豪一/角川ソフィア文庫 妖怪のたぐいが流行ったのは江戸、文明開化の明治時代には非科学的想像の物産としての妖怪なんか絶滅すると思ったら大間違いでした。 明治になってから新しいメディア「新聞」が一気に全国に広まると同時に妖怪や…

「犬の伊勢参り」仁科邦男

「犬の伊勢参り」仁科邦男/平凡社新書 「江戸時代の明和8年〔1771〕、犬が単独で伊勢参りを始めた」と聞いて信じる人がどれだけいるだろうか?この本はそれが事実かどうか検証するところからはじまります。調べてみると記録が出てくる出てくる、犬どころか豚…

吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる〔5〕

「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる〔5〕」野村美月/ファミ通文庫 なんと書いたらいいんだろう? 話の展開が変・・・理由は「あとがき」を読めば判る。 「売れないので打ち切り」・・・う〜ん。 面白い小説なんだけどね。 野村美月さんが得意とする「…

「大きな音が聞こえる」坂本司

「大きな音が聞こえる」坂本司/角川文庫 青春小説 普通のサーフィン好きの高校生、というより大学の付属に行っているので恵まれた高校生がちょっとしたきっかけからアマゾン川のポロロッカ〔月の位置の関係で起こる大逆流〕に乗ろうとする物語 文庫で700ペ…

「Truth In Fantasy・花の神話」

「Truth In Fantasy・花の神話」秦寛博/新紀元文庫 「花」に関する雑学百科入門編 基本的情報に誕生花と花言葉、語源、神話、古典から現代文学、最近の流行歌まで博覧表記です・・・物足りなければ本に載ってる参考文献に当たれば良いと言うことになります …

「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる〔3〕」

「吸血鬼になったキミは永遠の愛をはじめる〔3〕」野村美月/ファミ通文庫 今回は4つの演劇部が合同公演、主演者は人気投票 主人公・詩也は雫の言葉に動揺して綾音との距離感にとまどう 選ばれた演目は「とりかえばや」・・・詩也は宰相中将役、いつもの事な…

「わかりやすいベトナム戦争」三野正洋

「わかりやすいベトナム戦争‐超大国を揺るがせた15年戦争の全貌」三野正洋/光人社NF文庫 作者曰く「ベトナム戦争について判りやすく書いた本が無い」、たしかにその通りです アメリカ側からの情報は山ほどあるのにベトナム側からの情報はほとんど無い 何で始…

「動物園の鳥」坂本司

「動物園の鳥」坂本司 「青空の卵」「仔羊の巣」に続く「引きこもり探偵」シリーズの完結作 引きこもり〔自宅でプログラマーとして生計を立てている〕の鳥井真一と学生時代の友人・坂本司〔こちらは外資系保険会社に勤務〕が事件を解決するのが基本ライン 今…