「八画文化会館Vol.7偏愛特集I♥PACHINKO Hall パチンコホールが大好き!!」を読みました

 「八画文化会館Vol.7偏愛特集I♥PACHINKO Hall パチンコホールが大好き!!」を読みました

hakkaku-culture.info

 今回の特集はパチンコホールです、それもレトロなタイプのパチンコホールです。

 懐パチ偏愛家栄華さんが特別監修しています。

 巻頭の編集の言葉と目次に続いては懐かしい空気〔昭和感が漂う〕をまとったパチンコホールの写真〔栄華さん撮影〕が本の真ん中当たりまで続きます〔カラーです〕。

 本文は栄華さんと6人の方々との対談、テーマは「パチンコホール鑑賞は路上観察になるか!?」。続いて栄華さんによるホール鑑賞入門、ディテール図鑑、魅惑のホール7選、観光遊技場7選、美しい盤面秘蔵コレクション、マッチラベルコレクション、センター役物コレクションとなっています〔ここまでカラー〕。

 2色刷になって栄華さんのインタビュー。

 転用パチンコ図鑑、私にとって一番興味深い記事でした。閉店したパチンコホールが、その後どうなったかの調査結果。競輪場外車券売り場は一番意外性がありません。カラオケ喫茶になったりボクシングジムになったり大衆食堂やアジア系飲食店というのまでは判りますが、宗教施設〔キリスト教イスラム教〕や葬儀場は意外すぎです。

 パチンコホールのトイレ研究所・・・栄華さんが女性だからこそ「女性トイレのサービスが過剰な理由」が書けます。その他に栄華さんが書かれた記事が3本。

 その後は「パチンコ実機コレクター・広瀬恭士と部屋」「女性がパチンコ店を営むという事」などの記事が続いて丸々1冊パチンコの本であります。

 

 とにかく濃い内容ですね〔毎号ですが〕。

 私はパチンコをしないのですが〔ギャンブルは宝くじしかしませんし、大きな音がするところは苦手であります〕派手な建物は街中では目立っていますね。この本を読んでパチンコと言うよりパチンコホールという施設と文化に興味を持ちました。珍写真の記事で「パチンコの看板は何故「パ」の字だけ壊れるのか?」 があったのを思い出します。

 私の亡くなった父は電動式になる前のパチンコによく行ってました。週末になると多くのお菓子を持って帰るのが子供の時不思議だったのですが、後で知ったのはパチンコの出玉の端数をお菓子に交換していたそうです。その父は電動式になって「上手に打てない」と言ってパチンコを辞めてしまいました。懐かしい思い出です。

 

 さて、この「八画文化会館Vol.8」ですが本屋で入手するのは大変です。

 私はMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店でいつも購入しているのですが〔中身を見てから本を買う主義〕、今回は5階の芸術書の場所に特設コーナーがありました。前号は6階の建築のコーナーにあったんですが・・・この辺は本屋さんの都合でしょう。

honto.jp

 昨日〔6月1日〕に三宮のメロンブックスの同人誌コーナーに売っていてビックリしました。

 

 さて次の号は商店街の特集となる模様、期待しましょう。

LIXILギャラリー大阪「台所見聞録 人と暮らしの万華鏡」を見に行った

  5月3日、LIXILギャラリー大阪「台所見聞録 人と暮らしの万華鏡」を見に行ってきました。

www.livingculture.lixil

 建築家・宮崎玲子さんが半世紀にわたって世界の伝統的な台所50カ所を世界地図の上にプロットすることで北緯40度を境にして「火」と「水」の使い方に大きな差があることに気付きました。

 もう一つの成果は調査に基づいて世界の伝統的な住まいの1/10で作ったことです。

 今回はその中からドイツ・ロシア・北極圏・インド・ネパール・日本の模型が展示されています。これがかなり良く出来ています。ネパールの4階建ての家は面白いですね。1階に家畜、2階が倉庫、3階が寝室と居間、4階が台所、一番上の階に台所というのは珍しい気がします。日本からは「かまど」と「いろり」がある農家の家が模型化されています。

 後半は「台所空間と身体の革命」として近代日本の台所の変化についての展示です。

 いつものようにLIXIL大阪の会場は小さいので展示が少ないのが残念。

 少ない分は「LIXEL BOOKLET・台所見聞録‐人と暮らしの万華鏡」を読むのが良いかと思います。〔1800円+税なのでページ数の割には少しお高いですが〕

 

 最初に書きましたが5月3日に行ったのに当時の晩より体調不良でBlogを書く元気が無く遅くなってしまいました。この後、東京LINAXで6月6日より開催されていますので参考になればと書きました。

書きたいけど書けてないブログが溜まっている話

 5月は体調が今ひとつで、ろくにブログが書けませんでした。

 書こうと思ってまだ書けていないブログの内容の予告だけでも書いていこうかと

 〔駄目な人だ〕

 最低でも3本は予定があります。

「八画文化会館〔7〕パチンコホールが大好き!!」

「昭和40年男2019年6月号特集俺たちのお母さん」

「巨砲モニター艦」

 出来れば

エロマンガ表現史」

世界の傑作機・ハインケルHe162}

 も書きたいんですけどね、いつになるやら・・・。

国立民族学博物館「子ども/おもちゃの博覧会」に行ってきた

 4月29日月曜日に1970年大阪万博跡地にある国立民族学博物館で開催されている「子ども/おもちゃの博覧会」に行ってきました。

www.minpaku.ac.jp

 江戸から明治・大正・昭和40年代までの様々な玩具を展示した特別展です。

 「江戸時代の玩具」・・・誕生や節句に関わる玩具〔端午の節句雛人形・正月〕や江戸の娯楽玩具が展示されています。数は多くありません。

 

 「時代と玩具」・・・明治になってから玩具達です。明治になると欧米流の社会制度や科学技術が一気に流入してきました、当然のことながら玩具もその影響を受けることになります。

 新しい技術と玩具・・・乗物の玩具が一気に増えます。汽車に電車のオモチャに双六、読み物、メンコが登場します。船や飛行機、飛行船、馬車、人力車、自転車、自動車、オートバイも登場・・・貴重なブリキのオモチャが多数見られます。

 新しい知識と玩具・・・電気、理科の知識、音の再生、新しい動力、光〔カメラや幻灯機〕等々。

 新しい素材と玩具・・・ブリキにアンチモニー、ゴム、セルロイドが登場します

 新しい仕事と玩具・・・鉄道とバス〔鉄道ごっこの道具〕、消防、電信、電話、銀行〔銀行遊びなるものがあったらしい〕、経済、様々な仕事、この辺は紙物が多いですね。

 学校教育と玩具、幼稚園・幼児教育と玩具、教育に関わる玩具・・・ここも紙物中心、カルタや双六が多いです。教育玩具の広がりのお座敷遊が良い感じであります。

 子どもと本・・・絵本が登場します、児童出版物も展示されています。

 商品としての玩具・・・ここからは商業用の玩具。販売促進用の玩具、百貨店も玩具販売に努力しました。屋台や駄菓子屋の玩具も多数展示。

 外国と玩具、日本と玩具・・・西洋人形、世界の著名人のオモチャ、ロイド人形の実物や天才子役シャーリー・テンプルの玩具の実物を初めて見ました。ポパイやペティー・ブーブ、初期のミッキー・マウスのオモチャもあります。和洋折衷の変な物もあります。

 玩具の中の日本・・・お伽噺や昔話、歴史上の人物・事物を題材にした物が多数。

 玩具の伝承と時代・・・昔からある凧や羽子板も生き残っています。

 男の子の遊び・女の子の遊び・・・男の子はメンコにベーゴマ、ビー玉、戦争ごっこ。女の子はままごとや人形がメイン。大正時代のままごと用台所と調理器具の出来が素晴らしい。女の子向けの本で「幼女の・・・」という本が多い。

 世相や流行と玩具・・・やっぱり時代の影響は受けます、戦争があれば戦争がらみ、人気役者や相撲取り、野球選手にマンガのキャラクターが出回ります。正ちゃんやノンキナトオサン、冒険ダン吉、フクチャン、コグマノクロスケ等々、ここでは貴重な物が見られます。

 軍事柄の物品・・・軍用機・大砲・日の丸をあしらった着物や軍艦・戦車柄のチャンチャンコが見られました、これは貴重です。

 以前、「図説・着物柄にみる戦争」乾淑子編著という本を買っていて、このような着物の柄があることは知っていましたが実物を見るのは初めてです。

 Amazon CAPTCHA

 

 「戦争と子どもと玩具」・・・明治から昭和の前期までは戦争の時代でありました〔その前後に日本が戦争をしなさすぎたというのもありましたが、日本以外ではあちこちで戦争が続いています〕。

 日清日露戦争と玩具・・・戦艦敷島のブリキ製オモチャあり。紙製品が多い。

 第一次世界大戦以降と玩具・・・現在の日本ではほとんど語られることの無い第一次世界大戦ですが当時にとっては大事件、近代兵器が多数登場です。

 戦車・飛行機・飛行船ののオモチャ登場です。大戦が終わった後1930年代には「のらくろ」登場です。

 満州事変以降の戦争と玩具・・・三国同盟絡みのオモチャ登場。兵器も近代化、空母のオモチャも登場。「巡洋艦那智級模型キット」〔今では妙高級ですね〕は木製キットですがガラスビン入りの塗料付き、当時では高価だったと思われます。慰問袋に入れる玩具も展示。

 

 「戦後の玩具とこども」・・・戦後ですね。

 占領下の玩具・・・占領軍が捨てた空き缶で作ったオモチャから生産再開、オキュパイド・ジャパン〔占領下日本〕のオモチャも展示されていて貴重。

 アメリカへのあこがれ・・・アメリカへの憧れは戦前からあったのですが戦後に一気に開花します、アメ車にGIジョー、西部劇が大流行。

 新しい技術を用いた玩具・・・フリクション〔はずみ車を内蔵していて、それで動く〕や電動玩具登場、そして超合金登場です、このあたりから知ってますね、当時のオモチャをおいていたら価値があったのに・・・。

 駄菓子屋と子ども・・・新興住宅街に住んでいたので近所に駄菓子屋が無くて・・。

 マスメディアから生まれた玩具・・・赤胴鈴之助月光仮面鉄腕アトム鉄人28号ウルトラマンシリーズ等多数あり。天才バカボンのソフビってあったんだ、天才バカボン大好きで見てたのに知らなかった

 スポーツ界や芸能界の玩具・・・ブルース・リーの空手アクション人形ってあったよね。

 最後に歴代リカちゃんが登場です。

 

 とにかく展示物が多くて見応えあり。

 コストパフォーマンス良し。万博公園の入場料込みで大人420円であります、図録も税込みで2000円割っています〔買いました〕。

 難点は展示品の解説表示が小さくて見にくいです、あれは何とかして欲しいですね。

 

 ちなみに国立民族学博物館本館の展示も濃いです、見ていて途中で疲れるレベル。各地の民俗にいかにキリスト・イスラム教が濃い影響を与えているかよく判ります。

平成から令和へ

 今日から令和でございます。

 昨日と今日の式典をテレビで視聴いたしました。

 無事に何事も無く終わりました。

 見ているだけで緊張しましたね、短い時間ですが。

 

 私の読書リストを確認してみました。

 平成最後に読んだ本は司馬遼太郎さんの「播磨灘物語」4巻〔最終巻〕でありました。

 平成最初に読んだのは・・・確認してみると「歴史読本1988年12月号増刊・古代天皇家と宗教の謎」でありました。

 平成の間に何冊読んだかは・・・数えるのがめんどくさいので辞めておきます。

 

 この連休で私がインターネットに繋がってから20年になりました。

 私が始めた頃はダイアルアップ方式が主流で午後11時のテレ放題の時間にならないとチャットに人が来ない時代でもありました。

 私は当時は珍しいCATV方式だったので時間も通信量も関係なく使えていたので人の居ない時間帯にあちこちのサイトに繋いでいましたね。当時は規制もゆるゆるだったので色々なものが見られましたが〔見たくないものも多数ありましたが〕今は変わりましたね。

 ただネット環境に繋げられればみんなが色々な意見を言えるようになりました。昔はオールドメディアにとその関係者達だけしか意見が言えなかったのですから良い時代です。この自由な言論環境は令和でも守っていきたいですね。

兵庫県立美術館「河鍋暁斎展」を見に行った

 10連休の初日の4月27日土曜日に兵庫県立美術館「没後130年河鍋暁斎展」に行ってきました。

www.artm.pref.hyogo.jp

 河鍋暁斎は幕末から明治にかけて活躍した画家であります。

 私が見に行ったのは4月6日から29日までの前期展示であります。

 展示は4章に分かれています。

 順番に感想を書いていきたいと思います。

 第1章は「幅広い画業」

 最初に展示されている「毘沙門天像」の目が格好いい、河鍋暁斎は目の表現が良いです〔絵の上手い人は、ほとんど目の表現が上手です〕、毘沙門天のような強いものの目は強く、後から出てくる緩い対象の目は緩いです。「九尾の狐図屏風」「白鷲と猿」「鯉の滝登り図」「牛若丸図」と格好いい絵が続いた後、「ロンドン大宴会」の緩さがまた良いです。「大森彦七鬼女と争う図」」も格好いい。「海藻問屋図」の細かさと生き生きとした人々の動きも良い。

 第2章は「眼の思索‐下絵からはじまるネットワーク」

 下絵も良いです、上手い人は下絵も上手です。

 「暁斎絵日記」が楽しい。動物の写生も良い。

 「骸骨の首引き」「骸骨の茶の湯」などの骸骨シリーズ下絵も良い。

 第3章は「民衆の力」

 「書画会の図」が良いです。多人数の配置も良いし人々の表情も良い、見てて田の指定です。

 「暁斎漫画」「暁斎鈍画」も楽しい。

 第4章は「身体・精神をつむぐ幕末明治」

  生・死に関わる絵が中心です。

 「月に狼図」の狼の目が良い。

 「九相図」は初めて見ました〔九相図とは屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階に分けて描いた仏教画〕。

 「放屁合戦絵巻」・・・こんな所で見られるなんて、「放屁合戦絵巻」という存在は昔から知っていましたが河鍋暁斎が描いたとは知りませんでしたし実物を見られるなんて・・・とっても笑える絵です。

 「処刑場跡描絵羽織」・・・羽織に処刑場を描いたというとんでもない作品、背中に磔血まみれ死体、首つり死体の跡を烏がたかっている図、表は木に磔された死体と野犬です。これは個人からの発注品だったらしい〔発注主は不明〕、注文した人は凄いな・・・どんな意図で発注したんでしょう?

 感想を書いているとキリが無いのでこの辺で。

 展示点数も多く一つ一つの作品も見応えがあって良かったです。後期展示も見に行かねば・・・

 

 同時開催の「2019年度コレクション展Ⅰ境界のむこう」も作品が多いですね。

www.artm.pref.hyogo.jp

 大岩オスカール「ぶらじる丸」がいいです。

世界の名機シリーズ「MiG-31フォックスハウンド」を買ってきた

「世界の名機シリーズ・MiG-31フォックスハウンドイカロス出版を先日、買ってきまた。

 MiG-31はロシアの迎撃戦闘機、ベレンコ中尉の亡命事件〔古い〕でおなじみのMiG-25の改良機であります。元々はソ連時代に米国のXB-70A爆撃機〔計画倒れ〕やSR-71偵察機を迎撃するために作られた機体です。MiG-25に関しては「世界の傑作機」で特集されてますね〔現用機は「世界の名機シリーズ」、現役が終わった機体は「世界の傑作機シリーズ」と棲み分けですね、例外ありですが〕。

 本誌の構成にそって感想を書いていきます。

 巻頭はMiG-31の空撮、一世代も二世代前の機体のデザインですが格好いいです。

 続いてMiG-31の解説。まずは概要MiG-25からMiG-31への発展について。

 各部解説は図と要目表付き。

 機体構造・・・高速度と巨大な航続力を確保するために強度のある機体と機体全体を燃料タンクにしております〔垂直尾翼の中まで燃料タンクにしている機体は珍しい〕。でも燃料システムが複雑なため事故も多いとのこと。

 エンジン・・・旅客機・輸送機用のエンジンを転用とのこと、寒冷地での運用を考慮しているのがロシアらしいところ。

 コクピット・・・昔のコクピットですね、デジタルディスプレー無し、懐かしい気持ちになります。ちなみにBM型では多機能ディスプレイを搭載。射出座席は高性能とのこと。

 レーダー/アビオニクス・・・世界初のフェイズド・アレイ・レーダー「ザスロン」を搭載したのが特徴〔ちなみにパッシブ式、アクティブ式の最初の搭載機は航空自衛隊F-2搭載のJ/APG-1〕。

 ウエポン・・・空対空ミサイル中心、ミサイル解説が詳しい。

 各タイプ解説・配備と運用状況が続きます。

 カザフスタン空軍第610航空基地のMiG-31のルポは珍しい。

 軌跡・運用と作戦の記録・・・国内中心の迎撃戦闘機なので実戦記録が少ないです、ちなみにMiG-25の実戦記録も載っております。

 

 いつも通りの「世界の名機シリーズ」でしたので安心して読めますね。基本資料として1冊置いておくと便利に使えそうです。

 「世界の傑作機」や「世界の名機シリーズ」で第1次大戦の機体が出る日が生きているうちに来るのでしょうか?。

 生きていうるうちに来るとは思えなかった艦船ブーム〔艦これやアルペジオのおかげ〕やINDY500日本人優勝がありましたからね・・・ちょっとだけ期待しておきましょう〔「かぐや様は告らせたい」に結構出ていたような、エンジンの部分に顔付いていたけど〕。