航空ファン2016年12月号

航空ファン2016年12月号」文林堂

 早いもので2016年も12月号が出る季節になりました。1981年1月号から「航空ファン」を買っているので・・・年を取るはずです。

 特集は「空自第3飛行隊創隊60周年」・・・巻頭にF-2の空撮、1機の尾翼に記念のスペシャルマーキング、最近はデジタル迷彩を取り入れた機体もあるんですね。本文にも2本の記事。

 空自向けF-35初号機のロールアウト・・・何かと不安のある機体ですけど上手く使いこなして戦力にしないとF-4EJ改の寿命は近づいてますからね。

 初公開された北朝鮮の航空ショー・・・微妙に古い機体のオンパレード、MiG-29が主力戦闘機、まだMiG-21が現役・・・An-2輸送機〔複葉〕も現役、この機体はただでさえ小型でレーダーに映りにくいのに金属部品を木製に変えたりしてステルス性能が向上、特殊部隊輸送には使える機体なのです。ヒューズ500Eもフライト、どこから入手したかは不明〔もちろんアメリカは禁輸対象〕。

 本文では「ミャンマー国防博物館と新旧首都の展示機」「飛行機庫図鑑」が貴重。

 リノ・エアレースとレッドブル・エアレースの記事も当然掲載、ヘリコプター事故で亡くなったハンネス・アルヒ選手の追悼記事に涙。

 

 来月号には神戸で公開された飛燕の記事が載るかな〔私は2回見てきました〕

「幸腹グラフィティ〔7〕」川井マコト

幸腹グラフィティ〔7〕」川井マコト芳文社

 遂に完結。

 町子リョウ・森野きりん・椎名さんの3人も遂に大学受験、卒業、別離です。

 離ればなれになりたくない心理が描かれます。

 みんなの志望校は美術系だけど大学は別、みんな合格したいけど別れたくない・・・泣いて笑って食べて〔←食べないとこの作品じゃない〕

 最後はハッピーエンドで嬉しい限り。

 最後の方は食べることから少し離れ気味になったけど少女達の成長物語をコミカルに美味しく描いた作品でした。

 4コマ作品はこのぐらいの巻数で収めるのが良いのかも・・・「サザエさん」時空的に続くのも良いけど綺麗に終わるのが難しいですからね。

 次回作に期待。

丸2016年11月号特集「日本陸軍の空母」

「丸2016年11月号特集日本陸軍の空母」潮書房光人社

 特集が「日本陸軍の空母」という、ちょっと前までなら絶対に特集されないようなテーマです。

 「陸軍の空母」と言えば「日本陸軍と海軍」の不仲の象徴のように取り上げられますが「それは違う」というのが今回の特集のもっとも言いたかった事かと思います〔実際に不仲は不仲ですけど・・・〕。

 「日本陸軍の空母」の源流をたどっていけば揚陸用舟艇母艦、陸軍が多用した大発等の小型揚陸舟艇と揚陸物資を運ぶ船です。それに航空機を積めたら偵察や防空等々に便利だから積みましょう〔当時はヘリが実用化されていませんでしたから〕という進歩の仕方です。現在の強襲揚陸艇に近いコンセプトですね、というより強襲揚陸艦の先祖といってもいいでしょう・・・というのが主旨です。

 その後で「神州丸」「あきつ丸」「熊野丸」「山汐丸」「陸軍空母搭載機」「搭載舟艇」の解説が載っています・・・これが結構貴重・・・本当に詳しいのは大日本絵画から出ている「日本陸軍の空母」なのですが、これは高いです。

 

 巻頭カラーは新しいDDH「かが」の公試、スイス空軍のアクロチーム「パトルイユ・スイス」の空撮、総合火力演習の背面行進射撃などなど。

 本文はいつもの連載でした。

 次号の特集は「日本の偵察機」だそうです。

「世界の傑作機№175フォッケウルフFw200

世界の傑作機№175フォッケウルフFw200」文林堂

 本邦初、日本語によるFw200の本が遂に登場。

 嬉しい限りです。

 巻頭には基本塗装図とバリエーションがカラーで。

 本文の最初は「フォッケウルフ社とFw200の開発」でフォッケウルフ社の歴史が詳しく載っています〔Fw200の開発経緯少なめ〕。

 次に「Fw200コンドル各型」の解説とグラビア。

 「輸送機としてのFw200」「爆撃機、哨戒機としてのFw200」は詳しく、「世界の傑作機」で輸送機が取り上げられることは少ないので貴重。グラビアも見たことがないのが多くて良い。「総統飛行中隊」の記事もあり。

 最後に「機内配置と装備」です。

 第二次大戦のドイツ機の日本語資料は多いのですが、この手の輸送機は滅多に取り上げられないので貴重・・・今後も取り上げて欲しいものです。

 売れないと次が出ないんでしょうけどね・・・。

「大妖怪展‐土偶から妖怪ウォッチまで」あべのハルカス美術館

 昨日〔9月19日〕に行ってまいりました。

 江戸から過去へ、最後に「妖怪ウォッチ」という配置。

 江戸の物語に描かれる妖怪はあんまり怖くない、どちらかと言えば「かわいい」ところが多い。人間世界のパロディーの意味合いも大きいのだろう。「化物婚礼絵巻」が一番良い例だと思います。江戸になると参勤交代等で日本中の情報が江戸に集まり、同時に江戸から発信されていきます・・・地方に留まっていた妖怪情報も一気に流れ出ます〔もちろん印刷の発達や識字率の向上も影響を与えていると思います〕。

 もちろん錦絵に出てくる妖怪変化はおどろおどろしいものが多い。

 逆に「幽霊画」は怖いものが多かった。

 中世以前になると仏教的な影響が大きい・・・やっぱり地獄絵や六道絵ですね。

 「縄文人の不安の造形化」と言うことで土偶が4個展示されています、土偶に関しては色々な説がありますから何とも言えないのですが、あの不思議な形を見ると〔遮光器土器など〕「不安の造形化」説もあり得るのかな?

 最後に「妖怪ウォッチ」・・・主要なキャラが原案から今の形になるまでの変遷が展示してあります。

 展示数は文句なしで有名な作品も珍しい作品も見られたので満足・・・図録買っとけば良かったと今更後悔です。

 

 親子連れが多いと思っていたのですが若いカップルが結構多かったですね・・・後は若い女の子同士で片方が妙に詳しくて友達にあれやこれやと説明している様子も・・・他の展覧会と客層が微妙に違ってました〔すぐ近くの大阪市立美術館の「デトロイト美術館展」も一緒に見てきたのですが、こちらは普通の展覧会の客層でした〕

昭和40年男2016年10月号特集「俺たちの宝物。」

「昭和40年2016年10月号特集俺たちの宝物。」CRETE

 今月号は「当たり」

 巻頭インタビューが角川春樹、前号の「角川映画特集」を見てインタビューを受けたようです。角川映画は本質的は本を売るため、映画音楽は大事、「犬神家の一族」のCMオンエア費用が500万円等々、内容が濃い。

 巻頭特集は「俺たちの宝物」・・・数々のなつかしグッズオンパレード。

 最初に「仮面ライダーカード」、1号2号シリーズ全写真掲載という豪華内容〔すっかり怪人の名前を忘れてる、私は仮面ライダーよりキカイダーが好きだったけど、キカイダーの怪物の名前も忘れてる〕。

 「永谷園東海道五十三次カード」・・・あったあった、お茶漬け好きだったから結構持ってた・・・同じのが出たら悲しかったな。

 「切手収集」・・・一時期集めてました、集めていた切手はどこに行ったんだろう?。

 「スーパーカー消しゴム」・・・学校の机で落としあいをしてましたね、BOXYのボールペンの中のバネを伸ばして強化したり裏に接着剤を塗ったりする改造もやりましたね〔ちゃんと書いてある〕

 「ロケット鉛筆」・・・「ゴールド芯」「マニカラーペンシル」「uniのプレミアグッズ〔ユニ坊主持ってた〕」「BOXY」みんな懐かしい。

 「筆入れ」・・・昔の筆箱って本当に色々なギミックが付いてて楽しかった、でもあんまり遊ぶと壊れちゃうんだよね。

 「昆虫採集セット」・・・昔の夏休みの宿題の定番「昆虫採集」、怪しい薬が付いてて幼きマッドサイエンティスト心をくすぐりましたね。

 「MiCMAC」・・・あこがれでしたね。欲しかったです、開発した人はトミカパーキングタワーも作った人なんですね、これは持ってました〔他にも色々開発している人〕。

 「スパイ手帳」「トランシーバー」・・・これは持ってなかった。

 「SSシリーズ」・・・エアガンですね、我が家では所持許可が出ませんでした〔涙〕、これの改造パーツが色々出てて結構なパワーになったのは有名な話。

 「フラッシャー自転車」「トヨタセリカ」「CBX400F」・・・自分で乗るものにはあんまり興味が無くて〔普通の人が乗れないミリタリー系が当時から好き〕。

 「ウィスパーカード」・・・そんなモノもありましたね。

 「ポータブルカセットプレーヤー」・・・欲しかったけどラジカセまでしか持てませんでした、この当時を考えると「iPod」って凄い。

 「通販アイテム」・・・漫画雑誌には怪しい広告が・・・。

 ここまでが前半の特集って「濃い」。

 

 「スクール・ウォーズ」のブルーレイBOXが発売になったので記事が少し〔もっと多くても良かった〕。

 「チョコベビー」・・・よく食べてました。

 

 後半の特集は「昭和57年」・・・「ホテルニュージャパン火災」「日航機逆噴射事件」があった年。「フロム・エー」が刊行されたのこの年。

 映画「転校生」・・・製作中止の危機があった等々面白い記事。

 「スタン・ハンセン全日本へ移籍」・・・新日全日引き抜き合戦の真相、ハンセン引き抜きは馬場さんの勝ち。ハンセン引き抜きで馬場復活そして全日復活・・・ハンセン・ブロディのタッグは凄かったな、ロード・ウォーリアーズと並んでプロレス史上最強のタッグだと思う。ハンセンは馬場戦の後も鶴田・天龍や全日本四天王と戦い続ける名外人レスラーでしたね。

 「ザ・スターリン」・・・伝説のパンクバンド、とんがった人達が聞いてた〔私は聞いてなかった〕

 

「HOBBY ROAD〔3〕ポケットメイト」・・・懐かしすぎる、学校でよく遊んだ。

 

 この号は読み応え満点でした。

「あまんちゅ!〔11〕」天野こずえ

あまんちゅ!〔11〕」天野こずえ

 アニメも好評放送中の「あまんちゅ!」の新刊が発売になりました〔祝〕。

 今回は全編ダイビング部沖縄合宿篇です!

 ぴかりちゃんのおじいちゃんも参加です〔色々な意味で凄いというか人間離れしているかというか・・・〕。

 ネタバレになるので内容は細かく書けませんが海で泳いでいるシーンが本当に綺麗、全員沖縄を満喫、良い台詞連発・・・メガネ姿のてこちゃんも可愛い〔まさに長身スレンダー美人〕。

 本当に良い意味で安定して読めます

 

 アニメも良いね・・・佐藤順一監督だからね

 アニメは原作のどこまで行くんだろう・・・第二期希望